めったに褒めることのなかった師・前田咲二。時事川柳を褒めてもらったことは、一回しか記憶にない。(なので、よく覚えているのね) 平成24年4月号(通巻636号)で「かわらばん近詠」巻頭に採っていただいているので、そのあたりだったかと。「あんたの時事川柳ができてきた。これ(それ?)でいい」と笑顔でおっしゃったのね。平成19年秋に(後継者にと、のぞまれて)同人になったので、4年半経ったころ。瓦版句会のほかにもあちこち句会を飛び回っていると、「時事川柳を、もっと詠め」と苦言めいたことをおっしゃったこともあった。(聞かなかったのね) (10年間、時事川柳は瓦版句会当日の朝40~70句ほどをまとめてつくり、あと電車内と喫茶店で推敲、句会の準備もしながら出席したのね)
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平成24年4月号
かわらばん近詠(巻頭・92名中) たむらあきこ
3・11だから希望を語らねば
ムンクの「叫び」震災がまだ続いてる
原発の負債を国民が背負う
民主のマニフェストは陽炎のことば
女性宮家という税金の要るはなし
平成24年5月号
かわらばん近詠(巻頭のつぎ)たむらあきこ
マニフェストも桜もいまに全部散る
原発へ禊は済んだとはゆかぬ
再稼働への動きを激写しておこう
年金がいつかは車両切り離す
橋下の輪ゴムに狙い撃ちされる
平成24年6月号
かわらばん近詠 たむらあきこ
原発は沈黙鬼灯になった
五月の山の嘘に嵌ってしまったか
マニフェストのままで煮凝ったらしい
舌ペロリ出して尖閣売りつける
ざぶとんの広さで大陸棚になる
平成24年7月号
かわらばん近詠 たむらあきこ
再稼働をうかがっている風見鶏
50基が止まり昔を巻き戻す
みちのくの被災者流木になった
お布施には苦渋の顔を入れておく
アルバイト僧侶の経が送りだす
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