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 6月18日現在、これから収束するのかしないのか、われわれはwithコロナの社会環境のなかで戸惑いながら日々過ごしている。すでに芸術文化のさまざまな分野で、感染防止対策を講じながら会合なども少しずつ再開されつつある。

 新たな生活様式のもと、withコロナなりに川柳句会など文芸の会を楽しみたいと思っていた方々も多かったことだろう。ここであらためて芸術文化と現在の私たちの日常との関係について考えてみたい。芸術文化は人々に感動や生きる喜びをもたらして人生を豊かにしてくれるものであると同時に、社会を活性化するうえで大きなちからとなるものなのね。

 文化というものはわれわれの日常に存在するもの。TVやネット、動画配信が日常生活に入りこんでいるなかで、その配信のなかに川柳など文芸のジャンルがもっとあってもいい。川柳の250年以上の歴史のなかで、変わらないもの、変わっていくものを分けず両立させていきたい。

 このコロナ禍で、テレビ会議アプリ「Zoom」生配信による川柳句会は文芸の映像表現の可能性を見せてくれている。言い換えれば、250年以上の歴史をもつ伝統文芸もエンタメ化する時代に入ったということ。一方で、伝統を残し続けるために変わらないものも大切なのね。「座の文芸」である川柳の、リアル句会をなくしてしまってはならない。

 自分に合わせて好きな時間、好きな場所で見ることのできる映像と違い、句会はその時間、その場所に行かなければならない。だからこそ味わえるものがあるのである。上記のような、変わらないもの、変わっていくものは両立できるはずだと思うので、今後は従来のリアル句会と並行して発信がなされていけばよい。

 コロナ禍において芸術文化は不要不急かという議論があったが、そもそもこういう中でこそ必要なものなのである。現在は一時中断していても、コロナ禍が収束すればリアル句会が息を吹き返すと思いたい。わたしは川柳によってどれほど人生が豊かになったか、また川柳が人生の苦さを乗り越える糧になってきたかを思うのね。オンライン配信での句会開催は、ネットを通じて世界各地からアクセス可能なライブ配信なのね。コロナ後もこのかたちが生き残るであろうと思っている。

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