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   では、ダンディ前田咲二師はどういうお金の使い方をされたか。先生のお金の使い方から考える「男の美学」について、少々書いてみる。これもふり返ってみると、海軍兵学校仕込み?なのかも知れない。

 あきこは平成19(2007)年から瓦版の会の同人なのね。時事川柳専門結社である瓦版の同人になることを承諾したのは、前田先生に「後継者として(瓦版に)来てくれ。あんたのような、ふつうの川柳のうまい人に時事川柳を勉強してもらいたいんや。瓦版の会の広告塔になってくれ。交通費も同人費も(こちらで)もつから、来てくれるだけでいい」とまで仰っていただいたことを、もったいなく、ありがたく思ったからである。(その気持ちがいまに続いているのね。)

 「(お申し出の)半額(五千円)でけっこうです」とお答えしたのね。こころざしにはこころざしで返す、というところがわたしにはある。先生は喜んでくださって、そのあとほぼ九年間、ご病気で倒れられるまで毎月交通費(ほか)として五千円を句会で手渡してくださった。そのほか「あんたもおいで」と大会に誘っていただくたびに、あとの懇親会の費用も出してくださっていたが、申し訳ないので数回でご遠慮させていただいた。展望の大会では懇親宴が終わるまで外で待って、帰路を京阪寝屋川市駅まで送らせていただいたのね。

 数回先生の行きつけの寿司屋にも(労いの)お食事を誘っていただいた。その度に「あんたも好きな(高級な)のを握ってもらえ」と仰るのだが、心苦しいのでそういうことはできないのね。しかし、先生のなさりように(ひと昔前の)「男の美学」を感じていた。”こころざし”が分かるから、ついて行けるのね。それは生前の父もそうだったから、同年代の共通の「男の美学」だったのかも知れない。

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