30年ほど前のことを、いまも思い出す。2歳くらいだった息子の手を引いて、紀ノ川にかかる南海橋(なんかいばし)(今はない)を歩いて渡った日のこと。
一級河川紀ノ川にかかる、やっと車一台が走れるほどの橋。歩くと、すれ違う車との間が20㎝くらいしかなくて、危険極まりない。この橋を渡って自宅マンションと実家を往復していた。どちらにも学習塾を開いていたので、息子が小さいときはタクシーに一緒に乗せて、少し大きくなってからは自宅マンションに一人で残して往復していた。
あの日は、たまたま帰りのタクシーが呼べなかったのだろうか。暗い川の上を幼い息子の手を引いて渡ることは、かなり勇気の要ることだった。滑らないように、手首をしっかり掴んで渡り始めたのだが、すぐに後悔した。息子が少し動いて足を滑らせたら、たちまち川に落ちる。20分ほどかけて渡り終えて、やっと生き返ったような気がした。その日のことが何度も夢に出てきた。川に落ちた息子を見ながら助けを呼んでいる夢。気が付いて、夢だったと分かったときの安堵、幸福感。
息子が大学入学のため家を出てから、何かを依頼されたことはほぼ無いと言っていいほどだが、本日初めてケータイに依頼のメールが入った。悩んでいる友だちに宛てて書くメールの最後尾(?)を添削(?)して欲しいとか。数行。思いがきちんと相手に届くかどうか、ということらしい。大人になったということだろうか。本日『サラダ記念日』ならぬ、メール記念日(まともなメールが来たのはこの10年で初めて)。(25日、記す)
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あきこ様
小さな坊やの手首をしっかりと掴んで紀ノ川にかかる橋を渡った20分、どんなに長く感じられたことでしょう。今もず~っと心のなかには、その手の温もりが残っていらっしやるのですね。
「メール記念日」・・・信頼しているお母様にメール文の添削を頼んでこられる、真面目なご子息ですね。なんだかワクワクします。
田村ひろ子さま
お久しぶりです。
もう撤去されましたが、ほんとうに危険な橋でした。
紀ノ川の下流の方に架かっているので、結構長いんですよね。落ちた人もいるようです。
メール。出しても返事もないくらいの不愛想な息子なんですけどね。まあ、仕方がないので許しています。(~_~;)
息子さんをいつも思っているあきこさんの気持ちが夢に現れていますね。
そして息子さんの友だちを思う真剣な気持ちが伝わってきました。良い息子さんですねー。
加代さま
ありがとうございます。
離れて暮らしているのですが、どんな暮らしをしているのやら。
一年に一度帰ってきます。こちらも川柳で忙しいので、寂しいというわけでもないですが。愛想のカケラもないですよ。(*_*;