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2025 川柳クリニック5月号
これまでを決めたがるのかこれからだ    和泉 雄幸
句意が分からない。
過去で決めたがるな道はこれからだ

地球よりアメリカ大事胸を張る 大和 峯二
トランプ米大統領は「パリ協定」からの離脱手続きを開始。地球の温暖化対策はどうなるか。
アメリカが大事と地球切り捨てる  

霜柱吟行の友列乱し 岩崎 弘舟
客観的な詠みぶりが俳句的。
吟行へ三々五々と散ってゆく 

宇宙へのロマンなどとは言えない世   藤田 俊彦
国内のみならず、戦火あり環境問題ありで地球が危機に瀕している。
宇宙へのロマンなど語れぬ時勢 

おでん鍋仲間は個性認め合う 吉積 邦男
カニ鍋でもクエ鍋でもない、庶民的なおでん鍋。そんな鍋を囲むのは気心知れた仲。
おでん鍋かこむ仲間で知る個性 

消えた文化映画難民乾く喉 菜々子
経営難による地方の映画館の減少。映画好きの作者にとっては残念なこと。句は、切り口を際立たせるためことばを整理、枝葉を切ってまとめる。
映画難民消えゆく文化への渇き

百八つ撞く身聞く身も眼をこすり 小林 笑明
除夜の鐘が響くのはふだんなら寝てしまっている時間。撞くほうも聞くほうも襲ってくる眠気を払いながら。
百八つ撞くも聞くのも眼をこすり

2025 川柳クリニック6月号
原 気休めを言われむなしさ増して来た 前原 京子
少し分かりにくいが、心理の微妙な屈折。
気休めを言われむなしさ増してくる

終の日が病院か施設かまだ迷う 岩崎 弘舟
病院で医療の管につながれて逝くか、介護施設で逝くかと。自宅で逝くという選択肢がなさそうなのも、時代か。
病院か施設か終の日へ迷う
終の日の僕の居場所はどこだろう

陽溜りを独り占めして読む漫画 小林 笑明
このままで。読むほうもニヤニヤと楽しくなってくる。
しあわせはコレ陽溜りで読む漫画

凛と咲き心弾ます福寿草 成澤 治雄
句に具体性をもたせることで、感動が見えてくる。
雪のなか凛と顔出す福寿草

ヨコ飯に飽いて納豆こね回す すずき善作
横書きの英語にちなんで西洋料理を「横飯」と呼ぶとか。しかしそんな料理にも飽いて、日本人定番の納豆に。「こね回す」がよい。このままで。

一瞬に信頼くずす陰の口 林   進
「陰の口」はちょっと無理がある。陰口を言っていたのは信じていたあの人。
陰口のきみへ信頼くずれ落ち

いねむりを監視カメラが映す春 小松くみ子
春眠を言いたいのだろう。客観写生、俳句的。
いねむりを監視カメラに覗かれる

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