
ピースボート川柳講座七月十六日集句
1携帯のアプリ一つ万歩計 添携帯のアプリ一つは万歩計 2お守りです充電切れの携帯を 添充電切れ携帯お守りのように 3地に向いた胸の当て布Lサイズ 添垂れ乳のブラはいまでもLサイズ 4皆下船私の貸切りピースボート 中八の破調が気になる。 添皆下船ボクの貸切りピースボート 5手のシミをハエと間違え叩かれる このままで。 6天こ盛三度の食事で元を取り 添てんこ盛り食事で旅費の元をとる 7クルーズ旅でさらにゆるぎない友情を知る幸わせ 添ゆるぎない友情を知るクルーズ旅 8大きな試練乗り越え回復した家族のご本しみじみ 添 と 試練乗り越えたご家族知った本 9紫陽花今年も次々に咲いたよと留守宅の夫より写 メ届く幸わせ 添咲いたよと紫陽花の写メ夫から 10あの世では縁切りしたい悪友と このままで。 参あの世では縁切りしたい友もいる 11ばば様のむじゃきな笑顔に命見出す 添ばば様のむじゃきな笑顔生命力 12雲がくれ月のようにはできない私 このままで。 参雲がくれ月のようにはできぬまま 13混沌の中をただよう僕もまた良し 添混沌をただよう僕もよしとする 14新月に心安らぐ透明な私 添新月にやすらぐ透明なわたし 15窮屈な檻を飛び出し途方にくれる 添檻を飛びだして途方にくれている 16情熱が私のいのちを呼び覚ます なにへの情熱か。 添いのち呼び覚ましてくれた恋の熱 17覚悟して預かりものの命をつかう 添あずかったいのちだ覚悟してつかう 18人生は私を知って表現する旅 添自己表出の旅かもしれぬ人生は 19縁を切りつなぐ心も蛇道 句意がすこし分かりにくいが、このままで。 20切って切って残るものなし出来ぬもの 添切って切って残るものなし出来るもの 参出来ないと切ればなんにも残らない 21切った爪間にか伸びきる傷がつく 添切った爪もいつか伸びゆく傷もつく 22刎頸の友またひとり病みて逝く 添刎頸の友またひとり病んで逝く 23懲りずまた切った張ったの大騒ぎ このままで。 24見限れど拾われし切れ端映え布に 映え布が分からない人もおられるので、「」を。 添拾われた切れ端「映え布」に変わる 25捨てられど戻され切れ端映え布に 添拾われて切れ端「映え布」に変わる 26正夢となりぬ「行ってみたいな他所の国」 添正夢となった「行ってみたいな他所の国」 27まだまだだ切れ味光々好々爺 添まだまだだ切れ味光る好々爺 〇28別れ際二人の写真切り分ける このままで。 29胃炎なのすすめないでとグラス出す 添グラス出すすすめないでと言いながら 30嫁もらい親は二番手に親切心 添嫁もらい二番になった親への思い 31迷っても伝えし本音友を切る 添迷ったが伝えた本音友を切る 32冬の旅渡して去りし彼いずこ 添「冬の旅」渡して去った彼いずこ 33初恋の西瓜の切り口甘くとけ 果物の種類を再考。 添甘くとけメロンは初恋のように 34通り過ぎる時も夕日も溶かす海 添過ぎてゆく刻 とき も夕日も溶かす海 35切れっきれのリズムで舞い咲く君に釘付け 添キレッキレのリズム舞い咲く君に恋 36一瞬の光切り取りいいね求める 添一瞬の光切り取り求める「いいね」 37途切れた縁巡り合わせで再びつながる 添一度途切れまたつながった二人縁 38暗闇を切り裂く閃光私ずぶ濡れ 添暗闇を裂く閃光へずぶ濡れに 39シュノーケル足の痛みを忘れさせ このままで。 40海鳥がすれすれを飛ぶインド洋 このままで。 41手歌通し笑顔弾ける「第九」なり 添手歌通し笑顔はじけている第九 42私は切るこの広さんは楽しいか 句意がよく分からない。 43ひとりはこんな楽しいん世界観 添独りとはこんなに楽しい人生観 44髪バッサリ切った気分はヘップバーン このままで。 45トランプタワーでアイスクリーム日本と仲好く 指切りよ 添日本と仲良くしてねとトランプタワー 46はずむ気持ちで乗った船風邪ひいて心切(折)れ 添 る はずんで船に乗ったが風邪へ心折れ 47病気してなまった身体動かすも息切れぎれに 添病 やまい へ鈍 なま り息きれぎれになる身体 48携帯のバッテリー切れて気づく使いすぎ 添バッテリー切れ携帯使い過ぎに気づく 49思いきり舵を切りましょ金婚の 添金婚へ生き方の舵切りましょう 50船の旅渋る夫 つま にも追風が このままで。 〇51孝行はただ母の爪切っただけ このままで。 52スッパリと半生の縁切られない 添半生の縁でスッパリとは切れぬ 53似ているね海と母とで日仏語 句意がよく分からない。 54赤い糸切るつもりなく又踊る 「又」は「また」で。 添赤い糸切るつもりなくまた踊る 55寄港地の思い出の服タグを切る 添寄港地の思い出の服タグのまま 56数々の思い出作り船は行く 添数々の思い出つくり船は行く 57長き旅「心友」と呼ぶ人も出来 添長い旅「心友」と呼ぶ人も出来 58それぞれの民族衣装どれも好き このままで。 59音きったスマホがおどる会議室 このままで。 〇60君といたページをめくる日記帳 このままで。 参君がいたページをめくる日記帳 61今日も来ぬ君身を切る寒さ雨だれよ 十四字詩(7・7)で詠むと。 添きょうも来 こ ぬきみ寒さ身を切る 62蜩 ひぐらし 鳴く君と見た今は青葉の桜の木 添きみと見た桜いまは青葉に鳴く蜩 63孫が言う「あいつ陰キャで」それ父親の事? 添孫が言う「あいつ陰キャで」それ父さん? 64この先は柵を切りわがままに 添わがままに生きたいしがらみを切って 65もう知らん心裏腹切れぬ縁 このままで。サラ川は「!」をつけても。 参もう知らん!心裏腹切れぬ縁 66空と海邪念消えゆく八十路航 「八十路航」にちょっと無理が。 添八十路の航海へ邪念が消えてゆく 67「縁を切る」縁など無いよ貴方とは このままで。 68「縁を切る」そんな縁などあったっけ このままで。 69母逝きて切るは喪服の躾糸 添躾糸切った喪服で母送る 70竜舌蘭切って刻んでテキーラに 添刻まれてテキーラになる竜舌蘭 71テキーラの試飲二杯は物足りず このままで。 72髪を切る関係ないよ恋なんて このままで。 73やめられぬ包丁持たぬこの暮し このままで。参やめられぬ包丁無しで済む暮し 74赤い糸切ったつもりが君の夢 このままで。 75過去を切り未来に賭ける船の旅 このままで。 76あとわずか縁切り急ぐ船の旅 誰との縁切りか。 添旅友との縁切り急ぐ船の旅 77玉ねぎを切りきざみ涙かくす 「きざみ」だけでよい。 添玉ねぎをきざんで隠しとく涙 78待ちのぞむ電話を切りしを母知らず 添待つ電話切られたことを知らぬ母 79密林の枝きる風や鳥一羽 (川柳は)にんげんを詠み込む。 添密林の枝きる風が沁みてくる 80夫用の縁切り寺が必要か 伴侶と縁を切りたいのは妻か、夫か。 添夫をきる縁切寺にこもりたい 添妻をきる縁切寺もあっていい 81水切って進む魚がうらやまし 添水を切る魚の自由うらやまし 82長旅が子に退職を決意させ このままで。長旅で別の生き方を模索する息子。 83カロリーで選ぶ毎日フルコース このままで。 84値切ろうと交渉出来ず残る悔い 添値切り交渉できなかったと残る悔い 85失恋で髪切りすぎて誰の顔 添失恋へ髪切りすぎてだれの顔 86縁切って争う前に別れよう このままで。 87髪切って残る後悔鏡見る 「後悔」の「後」があるので「残る」は要らない。 添後悔の鏡をのぞく髪切って 88切り刻み大河に流す過去の傷 「大河」「流す」はつきすぎ。 添切り刻み大河に捨てる過去の傷 89日日新た出会いワクワク船の旅 「日日」は「日々」で。 添日々新た出会いワクワク船の旅 90指切って血潮の一滴命の火 添指切った血の一滴もいのちの火 91夢出会い自由と勇気船乗せて 添夢出会い自由と勇気乗せて船 92あかね雲小波大波さようなら このままで。 93水々しい切り口西瓜の昼さがり 「水々しい」は「瑞々しい」。ひらがなで。 添昼さがりの西瓜切り口みずみずし 94過ぎていく時も夕日も溶かす海 添夕焼けも過ぎゆく刻も溶かす海 95ゆかた縫うはやる心で布を裁つ 添ゆかた制作はやる心で布を裁つ 96自主企画力出し切り汗えがお 句に詠み込む材料をしぼる。 添自主企画力を出しきった笑顔 97一人旅タコの糸切れ自由得る このままで。 98口火切る初対面の相席で 添初対面の相席口火きってみる 99長旅の準備は短目ヘアカット 添長旅の準備みじか目ヘアカット 100異国の地笑顔はことばと教えられ 中八をなるべく避ける。 添笑顔はことばと教わりました異国の地 101かげ口は合わせ鏡と知らぬ君 このままで。 102ケーキ切る夫は一人笑顔なし シチュエーションを想像しにくい。 添ケーキ切るひとりだけ夫 つま 笑顔なし 103海光り特等席我がテラス 添海光り特等席のわがテラス 104諦めたそこに吾ありあなたあり 含みのある句。諦めたのは、作者。何を諦めたのか。 このままで。 参諦めたそこにわたしときみがいる 105縁を切るはずの夕げはうなぎ丼 精力をつける「うなぎ丼」が面白い。 添別れ話のあとを夫婦のうなぎ丼 添(添削・)参(参考)ː 講師
たむらあきこプロフィール
日本現代詩歌文学館振興会評議員。 読売新聞和歌山版「よみうり文芸」選者。川柳総合雑 誌川柳マガジン「川柳クリニック」現在執筆中。名草川柳会講師。元しんぶん赤旗「読者の文芸」選者、耐 久生涯大学川柳専科講師。 著書に『たむらあきこ川柳集2010 年』、『たむらあきこ千句』、『川柳作家ベストコレクションたむらあき こ』、『たむらあきこ吟行千句』、『令和川柳選書よけい にさみしくなる』ほか『前田咲二の川柳と独白』(監修)
川柳マガジンの紹介
総合雑誌として川柳を専門に扱っている雑誌「川柳マ ガジン」。川柳マガジンは、全国の川柳を網羅しており、 川柳入門講座や読者柳壇も充実している。 川柳は、五七五の十七音で構成される短い詩であり、 俳句とは異なり、季語や切れ字の制約がなく、日常の 出来事や心情を自由に表現する点が特徴。川柳のテー マは、人間そのものをあらゆる角度から観察し、人情、 人生、世の中の出来事を詠むことが中心。川柳という 名称は、江戸時代中期の人物、柄井川柳に由来してい る。
ピースポート川柳講座、さいごに
受講のみなさまと触れ合えたピースボートでの10 7日間を忘れないと思います。 川柳を通じて人の輪が広がることが講師の願いでも あります。どうか、日本に帰られてからも、誌上句会 や各地の句会に参加され、今回の御縁をつないでいた だけますように。つぎに講師の住所・メールアドレス ほかを記しますので、ご質問などございましたらご連 絡いただけるとうれしく思います。 個人情報保護の観点から、先日いただいたみなさまの ご住所・メールアドレスなどを印刷した紙をお渡しす ることは控えます。 どうか、みなさま、まずはご健康に留意されますよう。 どこかでまたお会いできますよう、願っております。 たむらあきこ
【ご感想】 ※できれば、お名前・メールアドレスほかを添えてい ただきますよう。P339 (五階)ドアにナイロン袋を 掛けております。
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わあ~楽しそうな写真ですね。
今頃は最後の寄港地を出航して、一路日本に向かっている頃ですかね。
長旅お疲れさまでした。
この旅が先生の大きな財産になるんでしょうね。
元気なお帰りを、名草川柳教室一同こころからお待ちしています。
井口廣司さま
昨日9日に神戸港着、帰りました。
台風で、安全のため一日延ばしたようです。
横浜港着は7日夕方。
8日は、船。
昨日9日は、疲れで、シャワーのあとバタンキュー。
ということで、やっとブログも書けます。
ずっと、送信がむずかしかったのね。
ラインも、SMSも通信不能。
ともあれ、地球を一周したことはたしかです。
いろいろと、ありがとうございました。
みなさまにもどうぞよろしく。
では、9月に。
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