(^O^)/ 名草川柳会(第17回勉強会)
2024/11/19(火)
三浦蒼鬼氏の川柳句集「追伸」から10句。
- 小走りになる癖明日を追いかける
- ロボットになるかニンゲン続けるか
- 救われるために信じるわけじゃない
- 笑えない日はひまわりとにらめっこ
- 駆け引きはしません一歩ずつ前へ
- びしょ濡れでいい生きるってそんなもの
- 諦めるわけにはいかぬ鏡拭く
- ポイントを貯めてしりとりまだ続く
- 砂時計一粒ずつにある音符
- こだわりの位置で羽繕いをしてる
【鑑賞1】上記10句を考える。
【鑑賞2】講師作品(近作5句)
鼓岡神社(崇徳上皇)吟行26句(2024/9/22)から。
上皇の前もうしろも降りしきる
網代車(あじろぐるま)に乗せられ遮れぬ視線
配流(はいる)の上皇へきざはし踏みしめる
四隅見渡して木ノ丸殿(このまるでん)さがす
影ふたつ擬古堂(ぎこどう)へ雨深くなる
[句集を遺すタイミング 真島久美子句集『恋文』を読んで(月波 与生)]より一部。
人は何故句集を遺すのであろうか。川柳を書き始めて間もない人が瞬く間に第一句集を上梓する。あるいは出版社から「一生の記念だから、全国から選ばれたひとりだから」と提案され貯金を取り崩して句集を出す。
以前より句集発行のハードルが経済的に低くなったこともあり句集発行がカジュアルに出来るようになった。
一方で、故前田咲二氏のようにたくさんの名句を世に送りながら一冊の句集も遺さずに去って行く人がいる。惜しいが川柳人の矜持として受け止めるしかない。…
【実作&添削】互評&添削。(宿題:「 」 つぎの勉強会のはじめに各自1句白板に書いておいてください。)
➀
②
③
文芸まつり 2024
県知事賞
祖父が逝き二度とできないゆびずもう
智辯学園和歌山中学校1年 河野 仁宥 かわのじんゆう
評 「ゆびずもう」と具体的で、ひらがなにしたのもよい。おじいちゃんと孫との温かい情景が浮かんでくる。淡々と詠んでいるが、作者の悲しみが伝わってくる佳句。
毎日新聞社賞
新しいグローブだいて今夜ねる
伏虎義務教育学校4年 瀬川 太翔 せがわたいか
評 「新しいグローブ」を買ってもらったのだろう。「だいて(ねる)」に喜びがでている。句姿を考え、「だいて」「ねる」とひらがなにしたこともよい。
テレビ和歌山賞
ぼくの海一年ぶりのさい会だ
智辯学園和歌山小学校4年 細川 陽菜 ほそかわひな
評 海に近い祖父母の家に行ったのだろうか。「ぼくの」に、作者のその「海」への愛着が分かる。どこのでもよい海ではなく、「ぼくの海」としたところをいただいた。
文化協会賞
えんぴつのカリカリと音がんばろう
伏虎義務教育学校4年 石場 春妃 いしばはるき
評 ひとり自室で勉強しているのだろうか。鉛筆の「カリカリ」の音を意識しながらがんばっている作者の姿が浮かぶ。
文化協会賞
小犬きてやさしくなったお兄ちゃん
和歌山市立川永小学校5年 河野 日香 かわのはるか
評 妹とお兄ちゃんとの、この年頃によくありそうな関係性。やってきた「小犬」が取り持ってくれたらしい。
文化協会賞
一夜漬け父の才能うけついだ
智辯学園和歌山小学校5年 有田結衣香 ありたゆいか
評 お父さんとふだん会話があることが伺えてほほえましい。「お父さんも一夜漬けで乗り切ったんだよ」と。この句が父と娘とのよい記念になるのでは。
文化協会賞
毎日を笑顔で過ごすだけでいい
智辯学園和歌山小学校5年 紀 千都 きいちさと
評 どこか、小学五年生としては大人びた諦念を感じさせる句。笑えないことのある日常なのだろうか。こうした思いが川柳の文学性につながる。がんばって川柳を続けていって下さい。
文化協会賞
ライザップ行ってやせるよ食べてから
和歌山市立高松小学校5年 岩橋 優 いわはしゆう
評 だれにでも分かるユーモア句。「ライザップ」はスポーツジムで、固有名詞だが、可とした。
小学生最後の夏がきているよ
和歌山市立野崎西小学校6年 竹浪 史 たけなみふひと
あつすぎて家ねこたちもばてぎみだ
伏虎義務教育学校4年 岸 愛子 きしあいこ
七りんでやいたお肉はかくべつだ
和歌山市立伏虎義務教育学校4年 岡本 良奈 おかもとらな
夏休み宿題たまり絶句する
和歌山大学教育学部付属小学校5年 垂井 優樹 たるいゆうき
あおいうみひろいはまべですなあそび
伏虎義務教育学校4年 行吉めいり ゆくよしめいり
ぼくとかげ夕日をせ中に手をつなぐ
和歌山市立高松小学校5年 村上 遼 むらかみりょう
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名草川柳会(第17回勉強会)お疲れさまでした。
あれから数日しかたたないのに、随分と寒くなりましたね。
起きてすぐに暖房を入れるのが日常になりました。
「ホンマに今年はいつまで暑いんやろ。」の挨拶が急に
「寒なったね。気ぃつけやんと風邪ひくわ。」に変わりました。
忙しい毎日をお過ごしですから、くれぐれもご自愛ください。
さて先日の勉強会は、太宰府天満宮秋の川柳祭りや
色々な句会に参加したころのよもやま話など
先生の人となりが知れて、なかなか面白かったです。
最近の勉強会は、我々の宿題の句について鑑賞と推敲に時間をかけてくれていますね。
良い句を良いと分かる鑑賞する力、またより良い句にするため遂行する力。
その句が散文かそうでないか?句の中に詩があるか?など
大切なのは感性で、ありふれた日常の中で、その感性をどう磨いていくか。
これは取りも直さず、川柳への向き合い方ですね。
あまり突き詰めるとしんどくなるので、これくらいにしておきましょう。
有難いことに我々の句会には、川マガに顔を出す全国レベルの女史が二人も居ますから
人数の割にはレベルの高いもので勉強になります。
まっいつまで経っても相変わらずの小生のような人もいますが (^^)
終わった後の「はやし」の茶話会も楽しかったですよ。
井口廣司さま
いつもしっかりした文章でのコメント、ありがとうございます。
先日の(前衛)句にはびっくりしました。
いろんな句を詠んでいかれる中から、ご自分だけの句を掴んでいって下さいね。
リアル句会の楽しさは、行ってみないと分かりません。
きっと、川柳する楽しさが2倍3倍になると思います。
センスは、あります(保証します)。