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  なぜ核兵器は無くならないのか
                                                                       川永小学校五年 河野 仁宥
 八月七日の新聞に、平和祈念式典での首相の挨拶と広島市長の平和宣言の記事があった。首相そして広島市長も核兵器廃絶をしたいとスピーチしていた。けれど「核兵器のない世界への機運が後退している」とも書かれていた。なぜ後退しているのだろう。僕は世界が平和への努力をしていると思っていた。

 調べてみると、きっかけはきっとウクライナとロシアの戦争だ。ウクライナがNATO
に助けを求めても同盟国となっていないので西側の核の傘に入れないのだ。核保有国と戦
争をした場合、核を持たない国は核兵器で負ける可能性が高い。他の国は助けてあげたい
と思っても怖くて手が出せない。核保有国同士だと、お互いに怖いのでそれが抑止力にな
って核の使用を控えるのだろう。相手が持つなら自分も持って力を均等にする。そんな考
えで今まで世界は動いてきたようだ。それではいけないと軍縮会議とかで核も減らしてき
た時代もあったみたいだ。

 だけど安保理の常任理事国が戦争当事者の今、世界の紛争を止める役割のある国連も平
和決議はすべて否決される。だから全く役に立たない。アメリカ・イギリス・フランスが
賛成しても中国やロシアどちらかが反対したらだめなんだ。各国は自分の国の都合だけで、話し合いで解決する方法が出てこない。そのうえ、安保理の常任理事国は全部核保有国なので、発言力が弱くなるから核兵器廃止を宣言できない。

 僕は核兵器を持たないほうが100%良いと思っている。核兵器は悲惨だと知っている
からだ。なぜなら、去年の夏休みに見た原爆写真展で、お母さんが子供をかばいながら黒
焦げになった写真を見た。すこしでも子供を守ろうとして死んだんだ。死んでしまった弟
を背中に背負って焼きにいく、僕と同じくらいの子は、唇を血がにじむまでかんでいた。
僕なら悲しくてくやしくて泣き叫んでいるだろう。

 ごく普通の世界中の人たちは、どんな争いも望んでいないはずだ。けれど戦争のための
兵器はなくならない。その矛盾が僕には理解できない。誰の都合なんだろう。国や宗教や
人種差別がなくなれば平和になるかも知れないけど、考えるだけじゃなくて、何かを実行
しないといけないと深く思った。

 僕たちは、広島と長崎の悲惨な状態を学び、今も続くウクライナでの民間人の命を奪う戦争の事実を、継承していかなければならない。世界が平和で、いつまでも大切な命が未来につながって欲しいと僕は願うからだ。

 僕たちのご先祖の縄文人は自然の恵みを皆で分かち合い支えあって生きていた。だから
1万年も縄文時代が続いていたのだ。欲張らないで皆で分け合う精神を日本人から世界に
発信して欲しい。僕たちには15%の遺伝子が縄文人から受け継がれているのだから。
                                                                        (第64回 文芸まつり・文化協会賞)

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⦅3162⦆「なぜ核兵器は無くならないのか」(河野 仁宥)”にコメントをどうぞ

  1. かわの じんゆう on 2022年12月8日 at 9:08 PM :

    載せてくれてありがとうございます。
    でもみんなに読んでもらうのは少し恥ずかしいです…
    まだ戦争は、続いているので早く治まって欲しいです。
    また是非とも会いたいです。
    よろしくお願いいたします。

  2. たむら あきこ on 2022年12月8日 at 10:09 PM :

    かわの じんゆうさま
    りっぱな作品なので、載せました。
    よく考えられた内容をしっかり書けているので、本当に感心しました。

    戦争は、イヤよね。
    核兵器が使われないように、世界中が声を上げ行動していかないとね。
    来年また会おうね! (^0^)/

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