昨日、瓦版校正会で会長から配っていただいた「大阪川柳大会作品集」。選者として、選に間違いはなかったかどうか、帰りの電車の中で注意深く入選句を読ませていただいた。
とくに、秀句に採らせていただいたのが会長の句であることから、繰り返し句に問題点がないかを考えてみた。いわゆる「身内」の句を、秀句に採ることは遠慮が要る。(会長の句は字で分かる)
結論は、問題なし。リアル大会の選者を務めたのは大阪川柳大会が6回目。一つ前の「夜市川柳大会」では、会長の句を2句とも没にさせていただいた。「大阪川柳大会」では、あとに続く句がないと判断、秀句とさせていただいた。以下は入選句から20句。(残りはあとで)
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〔第64回 大阪川柳大会作品集から たむらあきこ選「衣」〕
選者吟
わたくしの衣鋳型を出られない たむらあきこ
秀句
ひらがなの衣裳で昂りをつつむ 前田 咲二
佳句
衣擦れの音源氏絵巻の中にいる 植野美津江
錯覚の衣を脱げば死装束 筒井 祥文
丸裸まで熱燗で脱ぐ衣 土田 欣之
パリコレで経帷子を誂える 吉川 卓
マザーテレサ慈愛に満ちていたサリー 日野 愿
(平抜き)
脱ぎ捨てた喪服も黙り込んでいる 新家 完司
越えてきた月日を包んでいる衣 松本としこ
袖の下招き入れてる影法師 佐波 正春
むらさきを着て晩秋の蝶となる 村上 直樹
刑法に触れてませんかそのモード 前 たもつ
ふうわりと着て肉置きを覗かせぬ 日野 愿
言い訳に衣たっぷりつけておく 合田瑠美子
衣みな脱ぎ捨て戻る無性卵 矢倉 五月
白無垢の鏡に父がそっといる 亀山 緑
結界で鬼の衣を渡される 赤松ますみ
天婦羅の衣はきっと愉快犯 西出 楓楽
喪服からジャージに替えてパチンコ屋 柿花 和夫
序章からドラマは不意に帯を解く 森吉留里惠
亡母さんを虫干ししてる衣紋掛け 白井 笙子
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「世の中に、まったく同じ意見の奴なんていないよ」 黒澤 明
りょーみさすけさま
はい。句も、人によって読みが違いますからねー。
川柳作家としても、選者としても、演歌でいえば「美空ひばり」を目指しているんですよねー。高音域から低音域まで歌える、歌詞の心を感じ取れる歌手でしたよね。(「悲しい酒」、最高)
詠む句も、選者として採る句も、「のっぺらぼう」にならないように心掛けます。
ありがとう。