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2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。本格川柳、川柳の王道を見る思いで日々抄出しています。改めて学ばせていただいていることを、天国の先生に感謝申し上げたい。
本格川柳とは何か
 『川柳読本』(岸本水府著 1953年 創元社刊)に、水府は「本格川柳ということ」と題して、下記のように書いている。ご参考まで。

‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
 本格川柳―という言葉があります。これは誠に僭越ながら私の造った言葉で、必要があって昭和5年(1930)11月号の『番傘』のトビラに書いたことから始まっています。その前文は次の通りであります。
 「伝統川柳―実にイヤな言葉である。誰がこんな名をつけた。伝統川柳に近代のおもいを加えた一句をモノする一党、それがどうして伝統だ。本格川柳、本格川柳、僕たちは本格川柳と呼ぼう。……私たちの川柳は伝統だけでない。伝統の―穿ち、軽味、滑稽の三要素を墨守するだけでない。その古川柳に導かれた川柳のよさをたたえながら、その上に、むしろそれ以外の近代的な感覚を自由にとり入れ、古川柳にはなかった物の感じ方、人生観を盛った一七音字の道を行くのだ。」

前田咲二遺句集 平成5年』❻
ジャンボくじも罰も当たらず年を越し
犬と目が合う木枯らしの街角で
色即是空と女に会いにゆく
ひとつ屋根の下で別居をしています
君が吹く笛なら踊りきってやる
スーツにさわって客の値踏みをしてやがる
虎落笛 男は風を背にしない
おもちゃ箱に親の願いがつめてある
フィナーレの客席ライト駆けめぐる
あっさりとまける値札へまた迷い

男にも猫にも裏戸開けておく
とりとめた命 無欲の杖を曳く
ピカソ展見ているちぐはぐな顔で
謎解きが下手で森から抜けられぬ
老母いさめながら自分を責めている
茶柱をよろこぶ薄幸な女
死期がきた象よ楢山へ行こう
ピラミッドも象の墓場も暴かれる
愛憎という駅にまた途中下車
新刊書 繙くように恋ひもとく

酔いほろろ 女のひざが近くなる
萌える野も鹿も仏のてのひらに
百獣の王は群れなどつくらない
面従腹背へ撒き餌を変えてみる
ひょっとこの面を割りたいときがある
あなたじゃなく愛を拒んでいるのです
拒んでも蹴っても愛のブーメラン
嗚呼人間 自縛の縄を持ちたがり
ざあますの女パチンコ屋へ入る
鈍行で行こう楢山はそこだ

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