原傲慢な物言いなのか黙られる 佃 周石
「黙られる」に一考の要。「沈黙が返る」くらいに。
添傲慢とされたか沈黙が返る
原若き日の野心漲る活火山 市村 禎雲
「若き日の」を削る。句姿を整えていくことは、盆栽の手入れに似ているかもしれない。「漲(みなぎ)る」がよい。
添野心のようなマグマ漲る活火山
原義理ひとつ欠くたび心乾いてく 丸山 孔平
「乾いてく」は「乾いていく」。助詞の「て」に続く補助動詞が簡略化されたもの。「い」が省略されている〈い抜き言葉〉。使ってはいけないとまでは言えない。
添義理欠かすたびに乾いてゆく心
原染みこませ詩と愛と美と共に生き 花色みどり
「染みこませ」の扱いに苦慮。無くてもよいのでは。
添愛と美をうたうわたしの一行詩
原待つことに慣れて二番が心地よい 赤松 重信
「慣れて」を省き、言いたいことを一つに絞る。
添行列も二番目がよい待ち時間
原目指すのは富士山よりもエベレスト 櫻田 秀夫
「富士山よりも」を省略。内容的に少々付け足してまとめると。
添亀の歩みでもよし目指すエベレスト
原かな?かな?と疑問符付けて蝉が鳴く 小田 慶喜
〈見つけ〉の句。このままで。
原シャキシャキのあなたの愛を食べてます 沢田 博昭
「シャキシャキ」と食べるのが新鮮な野菜ではない、「愛」だと。このままで。
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