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前田咲二遺句集 平成12年』【13】
成人の集い美白もガングロも
ちゃっかりしてる年玉の予定表
七草の一つが思い浮かばない
その軍歌きくと涙が出るのです
銀行が銀行を食う美味そうに
マイナスの思考へペンが錆びてくる
平山郁夫のラクダを夕日 串刺しに
予定は未定 飲むお誘いがあれば行く
雪の舞台の下駄の運びにある工夫
ゆきずりの人からふるさとが匂う

酒がうまいと思う間は死にはせぬ
懲りもせず恋のパズルを埋めている
唐傘の雪をこぼして逢うている
トンネルを出て雪国に雪がない
長期予報にモザイクがかけてある
幽玄につながる莫山の一だ
越中ふんどしの自由を知ってるか
税務署のページ ハッカーしてやろう
亡父の願いに背いて若く後を追う(富湖追悼)
火葬場の吊り棚にある忘れ物

好きだからときどき波を立ててみる
月が見ているので軽いキスにする
肩叩くつらい仕事を任される
なあ蟻よ 仕事があっていいですね
花束は愛の催促かも知れぬ
雑草の高さで風に耐えている
家に入る前にネクタイ締め直す
親も子もそれぞれの崖もっている
おやじ狩りの出そうな暗がりを歩く
熟考の時間が盤を熱くする

俺に似た男 素うどん食っている
けむりの中に酔月がいてぼくがいる
生きていく狼煙いくつも抱いている
いちにちに帰るわが家が二軒ある
ただいまと先づ(ママ)亡母さんの部屋覗く
白い杖の白さも春だなと思う
人生の木に折々の狂い咲き
妻にまだ明かさぬ伏せ字持っている
京舞を舞う国宝の指が反り
生者必滅 処世を飾ることはない

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手のなかに師・前田咲二【13】‥《幽玄につながる莫山の一だ》(前田 咲二)”にコメントをどうぞ

  1. 前川奬 on 2018年10月29日 at 7:06 PM :

    たむらあきこ様
    『前田咲二遺句集 平成12年』【13】拝読。
    遺句集抄出、無理されず、ご自愛専一に。

    銀行が銀行を食う美味そうに
    マイナスの思考へペンが錆びてくる
    酒がうまいと思う間は死にはせぬ
    幽玄につながる莫山の一だ
    肩叩くつらい仕事を任される
    雑草の高さで風に耐えている
    けむりの中に酔月がいてぼくがいる
    生きていく狼煙いくつも抱いている
    人生の木に折々の狂い咲き
    生者必滅 処世を飾ることはない

    上記の句がわたしの興味を引きました。

    前川奬

    • たむら あきこ on 2018年10月29日 at 8:38 PM :

      前川奬さま
      いつもありがとうございます。
      視力が少々衰えているようで、よく文字が見えないのね。
      すこし休んでいます。
      でも、大丈夫ですから。
      すぐに続きを始めます。(__)

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