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  恐山うしょろ
大祭はいま 炎天を抗(あらが)わず
無間地獄(むげんじごく)を石が仕立てる恐山
岩に縁(よ)り露出する鬼 鬼鬼鬼
火葬のあとの骨か石かと恐山
ややななめうしろに鬼の息がある
荒涼の絵になってゆく恐山
けふはけふの赤鬼青鬼きて嗤(わら)
どの焦げ目からも地獄が口あける
千二百年のきのうに石を積む
積む石がやがて因果を喚(わめ)きだす
露岩一つ一つの裏にある地獄
苦しみのかたちを石が投げ返す
掴みきれぬものへ居る また睨(にら)む鬼
欠け地蔵 無常へ辻褄をあわす
炎天のうしょろが青を集めている
宇曾利湖(うそりこ)の青はあの世の青だろう
寂寥(せきりょう)の裾をひろげる大尽山(おおつくしやま)
とんぼ一匹賽の河原にすべりでる
けふを回りきのふを回るカザグルマ
此岸(しがん)彼岸のはなしを灼(や)けた砂とする
湯治場の部分はきっとやわらかい
古滝(こたき)の湯 がらりと入口が二つ
ひたひたと湯槽(ゆぶね)をあふれでるきのう
瞬間が煮える きのうの独歩行
呼ぶ霊がイタコの低い声になる
(註:〈うしょろ〉はアイヌ語で窪みのこと)

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恐山うしょろ(恐山吟行25句 2017/7/21)”にコメントをどうぞ

  1. 山本 由宇呆 on 2017年8月15日 at 12:56 AM :

    あきこさん  ご無沙汰です。
    お元気で吟行されている由、ブログを拝見しています。

    今頃になって あきこブログ「享年を想う」が目に付きました。
    先週 98歳の母を亡くし(継母です)たので、目に留まったのかも知れません。
    時代が時代とは言え、確かに皆若いのに凄い業績。しかし、みな スーパーマン(ウーマン)。
    でも、そろそろ実感として 己の死を意識するようになりました。
    納骨の時、伯父、伯母、父、母、妹の骨壺があるのを見て、
    隣に 継母の骨壺を入れるのを見て、次は俺か と 思いました。
    今からの予定が沢山あるので、直ぐにとは思いませんが、
    近いのだなぁ とも 思いました。
    今からのことを、他人と比べてもしょうがない。
    また 焦ってもしょうがない。

      由宇呆の飛跡はUFOに任す   由宇呆

    取り留めなく お騒がせしました。 御免下さい。 

    • たむら あきこ on 2017年8月15日 at 6:07 AM :

      山本 由宇呆さま
      お久しぶりです。
      私の周囲も、少しずつ消えていくのね。
      慰霊の旅のような気がします、どの吟行も。

      9月30日には、そちらの大会でご挨拶できると思います。
      どうぞよろしくお願いいたします。  ヨロ(^^)シク~

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