◆松山・道後温泉吟行29句 (2017/2/16)
古名にきたつとは煮える湯の津の意
松山は「坊ちゃん」を売る団子うる
如何ともしがたく捩れゆく月日
これが引き湯なのか安ホテルの湯ぶね
効能のじわり きのうの傷黙る
重要文化財の古湯に息をつぐ
道後温泉本館 頷かされている
三千年の歴史に足をかけている
待ち人あるように湯口が鎮座する
とろりとろりと癒えるきのうも
「坊ちゃんの間」へも佇む読書好き
「坊ちゃん 泳ぐべからず」風が答えない
やわらかく3000年の湯にとける
効かぬ湯も効く湯もとまれ委任状
白鷺伝説の石まで撫でておく
風ふいにアクセス殺し文句めき
一遍上人直筆湯釜まつられる
ギヤマンガラスの赤が炎になりたがる
音風景100選 刻太鼓がひびく
刻太鼓十二 うしろになる正午
ドアノブをきのうの山頭火へまわす
自由律俳句『草木塔』光る
さすらひの末山頭火道後の湯
公衆浴場を包んでいる銀河
遺稿日記ゆるりと夜をふかくする
酒から酒へいのち綻ぶ山頭火
山頭火の空の無数に立ちどまる
一草庵までのわたしを足している
文人墨客とはちがう山頭火
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