尾藤三柳先生の車椅子のうしろ姿を、どこか寂しい思いで拝見。講演のすぐあとだったので、会場の隅に戻られてからのこと。このあとワイン会でご挨拶できるかと思ったが、もうお姿は見えなかった。
当日の写真を見ると、講演のときは端然と普通のイスに座っておられる。きちんと背筋を伸ばして、学者、文人の佇まい。「ずっとお元気で」とだけでも直接なんとかお伝えしたかった。そのためにこの場にいるのだから。瓦版会長の「俺より若いんだから、がんばれ」のひと言も是非直接お伝えしたかった。
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初代川柳点の中から3句。
むこのくせ妹が先へ見つけ出し 柳多留二篇
(姉の婿さんの癖を妹が先に見つけた。妹のほうが冷静に義理の兄を観察している)
まな板をたばこの時にけづらせる 柳多留三篇
(大工さんの休憩時間にまな板のへこみを削ってもらった)
丸の内四角にかける俄か雨 柳多留四八篇
(丸の内と四角の反復。丸の内には武家屋敷が多く、そこを四角ばって走った)(『埼玉川柳の原点 みよし野柳たる』(佐藤美文)より)
柳多留のこれらの句はとくに好んで読んでいるわけではない。川柳の原点として、まれに振り返ってみるだけのこと。ちょっとした味わい巧さは分かるが、現代を生きる我われの心にズシリと響くといった類いのものではない。先日の「川柳発祥の日を祝う会」では
きのうの川柳は人情図絵の臍(へそ)
と詠んで出したが、そのくらいの内容ではないだろうか。柳多留のことばを現代語に置き換えただけの、亜流としか思えない句も昨今の柳誌を賑わしている。
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次は六大家の一人麻生路郎(あそう・じろう)の作品。
俺に似よ俺に似るなと子を思ひ
寝転べば疂一帖ふさぐのみ
二階を降りてどこへ行く身ぞ
森中惠美子(もりなか・えみこ)氏の作品。
うつくしきもののかたちに骨拾う
冬に咲く花びらに似て喪のはがき
折りたたむ傘に似てくる手も足も
前田咲二(まえだ・さくじ)の作品。ちなみに前田咲二は私の所属する川柳瓦版の会会長。現在読売新聞の「よみうり時事川柳」欄選者としても夙(つと)に高名。
無蓋車で還った空は青かった
わたくしを抱いているのは神だろう
神秘だな耳の綺麗な青年
ぼろぼろになって還ってきた矜持
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上の10句は、深く人間存在の根幹に関るところから詠いあげられている。掘り下げてこその文芸、現代川柳。
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盲導犬・オスカーのウルッとする話を見ましたか?
別に盲導犬になるために生まれてきたわけでもないのに、盲導犬にされてしまったオスカー。2年ほど前に瓦版・編集室に載せた話なのですが、盲導犬が盲導犬になるための合格率は、東京大学やハーバード大学、オックスフォード大学の比ではありません。
以前、書いたものを少し紹介すると、
『・・・富士山麓にある施設に、先進国から優秀な雄のDNAが冷凍され、空輸で到着。
人工授精で優れた母体に着床され、出産する。その子らは一年間を普通の家庭で育ち、その後、施設に戻り、団体訓練が始まる。「おいで」と呼ばれ、一番に来た仔犬は、この時点で盲導犬失格となる・・・』
悪意のある刃は、盲導犬のそんな性質を知ってやったのか、とても許せる行為ではありません。オスカーは、「痛い!助けて!コラッ!」と一声も発せず己が使命を果たしました。
動物の苦痛は人間の苦痛より胸にグサッと来ます。(長々失礼)
9月6日は川柳の日です。
あきこさん、昌紀さん、いそこさん、川柳家の皆さん、この「忠犬オスカー」のことを是非、川柳に残してください。オスカーのために。
茶助さま
忠犬オスカーねえ。
あきこは、犬も猫も好きなのよね。だから正視できないくらい。
心が痛みすぎて。
だから、川柳には残せません。(ノД`)・゜・。
川柳にしようとチャレンジしましたが、耐えたオスカーのことより、卑怯な犯人に腹が立って腹が立って… 目撃者はいないんでしょうか。日本の警察は、この犯人を捕まえないで誰を捕まえるつもりでしょうか。
まだ、6日あるので考えてみます。
おはようございます あきこさま 茶助さま
いったいどんな理由があってのことなのでしょうね。
最初はまたドラッグを服用した事件なのかと思ったのですが、ほんと許せない。
感情の衝撃波がおさまっていないのでまだ17文字にできません。
竹内いそこさま
ねえ。動物好きの私たちは、動物未満の人間がいることに怒りを覚えます。
正視できない。(ノД`)・゜・。