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(4月1日、記す)
 桜満開。昨日は友だち2人と近くの桜を楽しんできた。
 花の下、いろいろと思うことはある。ふわりと嬉しいことの1つは、今年の川柳マガジン文学賞の選者に尾藤三柳先生がいつも通り入っておられること。私がこの賞に作品を出すおもな理由は、先生の選があるからなのだ。
 「川柳公論」が休刊中(?)ということもあり、先生が選者を引き受けられるかどうか、気がかりなことだった。昨年、この賞への応募作に対する厳しいお言葉を誌上で拝見していたからである。先生の川柳への一途な「使命感」のようなものを感じる。
 川柳マガジン4月号の「川柳道」は先生の選だったが、特選は「該当者なし」。いままで特選を「該当者なし」とされたのは、先生だけではないだろうか。この厳しさが、川柳の昨今の状況に対する、先生のご憂慮を示していると思う。下記は先生の「川柳道」の選の上位と「寸評」、「概評」。
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 特選
 該当者なし
 秀作 1
 ひまわりにゴッホが黄色押しつける    赤松 重信
 秀作 2
 黄の絵の具抱いて賢治の汽車に乗る   鷹觜 閲雄
 秀作 3
 ふんわりと大人になっていた黄色      斉尾くにこ
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 寸評
 本欄投稿者の中に、まだ川柳の基本的なルールをご存じない向きが寡くないようだ。「黄」という課題が出て、「表現自由」とか「字結び可」という注記が無い場合は対象はカラーに限られる。「萌黄」「黄金」「黄昏」などは「黄」という文字が充てられただけの字結びで、純正の黄では無い。ましてや「黄門」サマにいたっては論外。この程度の知識で、仮に段位を得たとしても、誇りにはなるまい。句は、ただ作ればよいというものではない。最小限度の知識は身につけて欲しいし、もし指導者がいるのなら、そうした勉強を心掛けるよう導かれたい。
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 概評
  位付け再考の要
 本欄投稿作品のレベルから5点句を選ぶことと、1点句を100句並べること以上に不公平な選択はまたとあるまい。全作品から相対的に3点まではつけられても、その中から1句だけを5点にすることがいかに無理かは、20年も選に携わった人なら誰しも頷くだろう。これは経験の無いシロウトの発想である。また、内容的に作品の数だけ差がある100句を均しなみに1点に組み入れてしまう無神経さ、0.8も0.6もさらに下位の上位句の半点にも及ばない句まで勘定を合わせる辛さを解ってもらえば、該当なしにもそれなりの支持を得られよう。
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 以上を拝見して、私の考えることを1つ。川柳マガジン文学賞が、公平なパソコンによる清記選であることは評価できる。言葉のもつチカラだけが作品の価値を決めなければならない。ついては、川柳マガジン文学賞の配点である。前回までの配点が妥当かということ。この賞をよりよくするために新葉館出版さんに再考をお願いしたい。たとえば、選者におなじ点数をもっていただき、選者ごとの裁量による、各作品への自由な点数の振り分けなどである。よりよい賞にしていっていただきたい。

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