仏の花とわたくしに買う赤いばら 森中惠美子
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上記は、番傘川柳本社句会にて、<止め>に採らせていただいた句。新著「水たまり春秋」の中に収載されている。先生の句は、切々と身体の芯から絞りだすように詠いあげられている。言葉のちからがダイレクトに読者を打つ。「仏の花」とは別に、生きている「わたくし」に「赤いばら」を買い求める、という。死者生者が花によって一句の中に対置され、ともにくっきりと浮かび上がる。どの句も、先生は言葉を飾らない。
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仏さんを迎えて送るのも独り
とろろ昆布も海苔も独りをよく包む
うつくしきもののかたちに骨拾う
冬に咲く花びらに似て喪のはがき
折りたたむ傘に似てくる手も足も
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