Loading...Loading...

いつだったか、和歌山市在住の柳人に「川柳Z賞」の発表誌を見せていただいたことがある。入選作品を丁寧に読ませていただいて、全句に欠点がないと思われたのが徳永政二氏の連作。作品全体の詩性の高さにこころを打たれた。氏は2007年に川柳Z賞「風炎賞」を受賞しておられるので、発表誌を見せていただいたのはその頃だったのだろう。他の応募者の作品にはどこかに難点があり、完全と思われたのは氏の作品だけではなかったか。徳永政二という川柳作家を意識したのはそれが最初だった。
墨作二郎氏の「点鐘散歩会」に私が参加させていただくようになったのもその頃、7年ほど前だった。そこで詠まれた政二氏の句に改めて惹かれた。互選で数百句の中から私が選ぶ僅か10句は圧倒的に氏の作品だった。氏のほうでも私の句をよく採ってくださった。

今回出版された氏の句集は、全35ページに僅か25句を収めている。1句ずつに写真家藤田めぐみ氏のフォトが添えられている。フォトが34枚、句より多いという贅沢な句集。
頂いた句集は丁寧に読ませていただくが、ほとんどは3度の鑑賞に堪えない。(所謂)大家の句集だからといって、よいとは限らない。氏の句集を繰り返し鑑賞させていただいたのは、まず抄出の句に間違いがなく、読み応えがあったからである。25句が少ないとは思わない。25句に絞るまでに多くの句を捨てておられることを疑わない。

そんな句集ではあるが、1句に頭を傾げている。
半分の月を眺めているココア
この句が、文芸的密度の高い句集に抄出されていることに違和感がある。納得がいかない。既に3度の味読を経ているが、あと2回読ませていただく。この句が最後に腑に落ちるか否か。
下記は句集から2句。

‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
君の全部僕の全部と橋の上
蜘蛛の巣の少し破れて私たち

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

中野六助氏は川柳マガジンクラブ大阪句会が始まった頃からの柳友。いまは川柳グループ草原編集人として要の位置におられる。詩性川柳を詠む柳人が多く集まる京都の草原句会。少し遠いこともあり、たまにしか出席でき... 「久しぶりの出席…川柳グループ草原5月句会」の続きを読む
20日、咲くやこの花賞「ノート」〆切。 ... 「本日夜8時、鈴鹿インターネット句会「半分」〆切」の続きを読む
(15日、記す) 13日。和歌山市駅16時発の南海電車で天下茶屋まで。駅構内の店でサツマイモの天ぷら、コロッケ、素うどんを食べる。歯が悪くて噛めないので、ここしばらくこんなものばかり。地下鉄堺筋線で北... 「瓦版編集会」の続きを読む
川柳瓦版の会は岸本水府師創始の歴史ある時事川柳専門結社。現会長前田咲二は読売新聞「よみうり時事川柳」選者としてつとに有名。月例会は大阪市中央公会堂にて(ほぼ)6日に開催。 同人・誌友募集中。時事川柳に... 「たむらあきこの「時事川柳鑑賞(瓦版5月号から)」」の続きを読む
南海和歌山市駅7時半発特急サザンで難波まで。徒歩6分、阪神難波から元町まで。駅構内のコンビニで朝昼食代わりのドリンク&菓子パンを買って句会場兵庫県民会館9階ホールまで。繁夫、信子、早人、蘭幸、無限、鬼... 「創立57周年 第25回 時の川柳交歓川柳大会」の続きを読む
誌上競詠「咲くやこの花賞」26年度 第2回「予知」井上 一筒選 軸 牛の涎からおおよそ見えること井上 一筒 天 闇鍋が感付く国家転覆の日上嶋 幸雀 地 下駄の裏出たら昭和は雨だった松下和三朗 人 神も... 「咲くやこの花賞 第2回 井上一筒選「予知」全入選句」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K