(^v^) 名草川柳会(第12回勉強会)
2024/5/21(火)
⑴ 『転生』(木本朱夏氏、平成17年発行)から、15句。
▽靴を履きつぶして父は風の中
▽藪柑子母の我慢に灯を点す
▽コンビニのあかりを目指す漂流者
▽アスパラの青よ少年老い易し
▽いまここにいるわたしとは誰だろう
▽謎解きの下手な男を道連れに
▽時雨きて身を庇うもの何もなし
▽失った時間を抱いているたまご
▽こいびとをかえるわたしのころもがえ
▽キコキコと自転車を漕ぐ逃亡者
▽いらくさで編んだ冠ならあげる
▽海の青ひとつぶ耳にぶら下げる
▽生ぬるいトマトを齧るヒロシマ忌
▽猫を抱き離婚記念日雨になる
▽眉描いて守るべきもの何もなし
⑵【鑑賞】上記15句を考える。
【難解句鑑賞】
思い出を走らせているがらんどう (阿部の天気)
「がらんどう」とは何か。小学館デジタル大辞泉によると、「中に何もなくて広々していること。また、そのさま。」とある。用例としては、「がらんどうな(の)部屋」。また、類語としては、「空ろ・空洞・空虚・虚(うろ)」など。家や部屋、器などの中に何もないこと。また、そのさま。
がらんとして広いことなのね。第46回すばる文学賞受賞の小説に「空洞を抱く」を改題して「がらんどう」としたという大谷朝子氏の小説がある。
ここまで書くとすでにお分かりだと思うが、「がらんどう」は作者のこころの状態・有様の暗喩。こころが空虚で「がらんどう」であるというのである。ひとり暮らしの年配者かも知れない。そのこころを、「思い出」すなわち過去がざわざわと去来する。わずか十七音のなかに表現されている作者の深い孤独感が、読む者に沁みてくる。(たむらあきこ)
【実作&添削】互評&添削。(宿題:「 」 つぎの勉強会のはじめに各自1句白板に書いておいてください。)
➀
②
③
④
⑤
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