Loading...Loading...

 咲二先生にいただいた最後のことばは何かと考えている。やはり、表題の「おれはがんばった。あんたもがんばれ」だろう。「おれはがんばる。あんたもがんばれ」とも聞こえたのだが。「る」の部分を先生はあいまいにされた。(写真:京阪淀屋橋駅近く、ミュンヘンにて撮影)
 先生は、ご自分の句集のことについてはいろいろ考えておられたようで、「出すときは俳句、短歌も一緒にきちんとした本で、個人集として出す」とかつて仰ったこともある。自他の句、わけてもご自分の句に厳しいので、たとえ大会で秀句に入った句をあつめたとしても、そのくらいでは納得できなかっただろうとも思われる。
 禅宗の「不立文字(ふりゅうもんじ)」ということを考える。不立文字は禅宗の基本的立場を示した言葉。悟りは言葉によって書けるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけないということ。中国の翻訳仏教や学問仏教を批判し、実践仏教を主張した。文字への執着を破って真実に入ることを説いて、禅宗で強調する。
 句集を出さないということは、この「不立文字」の考え方が宗教ということではなく何となく先生にもあったのかもしれない、などと思ってみたりもする。禅宗の教えは措いて、現実問題として句集を残さないということは、先生の生の証を時があっという間に消し去るということでもある。あきことしては、いまは電子書籍もあるのだから、やはり先生をかたちとして残したい。ご家族はどう考えておられるのだろうか。とまれ先生はご自分の句の発表誌はすべて保存しておられる。

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

 9月27日に咲二先生は逝かれたという。いつ電話をいただいてもいいようになるべく自宅にいたのだが。9月4日の夜電話をいただいてから先生の病状はどう変わったのか。そのとき患部に痛みがない、というお話がわ... 「3時48分、眠れないので起きる」の続きを読む
2017年(平成29年)10月11日(水曜日) 夕刊 讀賣新聞 前田 咲二さん死去 よみうり時事川柳 前選者 【写真】 読売新聞大阪本社版「よみうり時事川柳」の第5代選者を務めた前田咲二(まえだ・さく... 「9月27日、川柳瓦版の会元会長前田咲二先生が亡くなられました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。」の続きを読む
 ここしばらくハマっている赤ちゃんパンダ動画。〈パンダ 上野〉で動画を検索するとたくさん出てくる。上の画像は生後110日、9月30日撮影のもの。同様の方は多いらしく、視聴者数もスゴイ。一度見始めると... 「癒されています‥上野動物園の赤ちゃんパンダシャンシャン(香香)」の続きを読む
 自宅近くのバス停を10時55分に出て、北出島まで。徒歩5分、ビッグ愛まで。館内にて3題43句を推敲。13時前に12F句会場まで。冨美子、徑子、小雪、ほのか、寿子、日出男、めぐみ、よしこ、次根、なる子... 「川柳塔わかやま吟社10月句会‥《石仏の孤独をうす闇がつつむ》(たむらあきこ)」の続きを読む
台東区松が谷・祝言寺吟行27句(2017/9/29) ―不世出の柳人、尾藤三柳師に捧ぐ― 道灌の野太い声のみえる門 五七桐紋が門扉を光らせる 萬年山祝言寺門前の秋 あしたへの産道 石までの秋陽 辿りつ... 「台東区松が谷・祝言寺吟行(2017/9/29)27句(推敲中、どんどん句が変わります)」の続きを読む
 川柳マガジンが発信する、読者の投票による「川柳トレンド情報」。個人が関係する5部門(尊敬部門・指導者部門・選者部門・作家部門・句集部門)のうち、3部門(選者部門・作家部門・句集部門)に上位に入らせて... 「川柳トレンド情報(川柳マガジン10月号「柳静圏」)を読んで」の続きを読む
Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K