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 2007年3月10日午前5時15分、肺癌のために逝去(享年78)。(Wikipedia)
 時実新子氏の訃報に触れたのは同月26日、大阪・弁天町での 天守閣句会でのこと。川柳界にとって大きなニュースだったので、みな息をのみ、句会場が静まったのを覚えている。直接には氏を知らなかったわたしも、その名を知らないわけではもちろんなかった。ただ当時は川柳を始めて7年目、あちこちの句会に誘われるまま出席して詠んでいた頃で、氏ははるかに遠い存在だった。
 柳友に「川柳大学」出身の方がおられ、その影響もある。明後日22日は「第22回 川柳クレオ川柳大会」に出かけるが、ここは(ほとんど?)「川柳大学」門下の選者による大会。選者は、小林康浩、黒川利一、秀川純、平尾正人、門前喜康、中野文擴、大海幸生、德永政二、久保田半蔵門の各氏。千里山コミュニティセンターにて。
 ちなみに、以前 あかつき川柳会でお話しさせていただいたとき、その話し方が「新子さんにそっくりやった」と板野美子さんが仰るのでびっくりしたことがある。下記は、先日 岸和田市民川柳大会に出席した折、購入した平井美智子氏監修の『時実新子の川柳と慟哭』(新葉館出版)から抄出の7句と川柳論。氏の没後10年のいま、心して読ませていただきたいと思う。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
熱の舌しびれるように人を恋う
凶暴な愛が欲しいの煙突よ
何だ何だと大きな月が昇りくる
君は日の子われは月の子顔上げよ
妻をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ
愛咬やはるかはるかにさくら散る
れんげ菜の花この世の旅もあとすこし(『有夫恋』より)
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
❧川柳は詩であるが、詩は川柳ではない。
❧川柳は格言ではない。したがって人生訓を敵とする。句によって訓戒を垂れようなんて考えないことだ。
❧川柳を型にはめる愚はもうこりごり。もっとおおらかに自由にあるべきです。
❧本当にいい句は、さっと生まれて姿崩さず、てにをは一字さえも動かせぬ緊張と深みと、ふくらみを有するもの。
❧川柳は「もう一人の自分が自分を見る」という自己客観の文芸である。
(あまりご紹介すると本の売れ行きに影響しますので(笑)、この辺まで)

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