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特選
野火走る逃亡兵の背を見せて  森吉留里惠(大阪)
秀作
青春ははるかに綿アメがしぼむ  大本 和子(広島)
鬼ユリの赤は昨日の夜の舌  米山明日歌(静岡)
悲しみを騙し切れずに二度寝する  星野睦悟朗(埼玉)
気になる一句
何もかもからりと晴れて卑怯者  富田 房成(山口)
‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ ‥
選後感想
 「前衛川柳」の名にふさわしい斬新な切り口・表現の句は、残念ながら規定数に足りなかった。まだ全体に「前衛川柳」たるべき句を模索している状態かもしれない。
特選、「野火」と「逃亡兵」、取り合わせのインパクト。手練れの句というほかない。秀一、「綿アメ」は「青春」のもつ甘ったるい大きな夢。夢が風船に喩えられることは多いが、「綿アメ」が新しい。秀二、毒々しい「鬼ユリ」の形状はディープ・キスへ差しだす女の舌を連想させる。性愛を切り取った。秀三、「騙し切れずに」が巧い。こころの弱りが出てふかい句になった。気になる一句、「卑怯者」にまつわる乾いた冷たさのイメージを「からりと晴れて」と表現。「何もかも」の安易さが惜しい。

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