川柳の〈横綱〉前田咲二師の川柳論
(瓦版平成19年11月号巻頭言から一部)
扇風機仕舞うな油断召されるな 矢次 睦枝
暑かった日々ウソのよう茶を啜る 出原 正夫
歓声あげて稔田走るコンバイン 森下 文子
米寿祝いの新米市長からとどく 真城利三郎
焼いて良し飯と炊いてもうまい栗 八木 勲
ウォーキング木犀の香に遠回り 佐原 肇
年寄りに夏より怖い冬が来る 出口 真一
冬物を仕舞った場所が浮かばない 川畑 忠
十月中に「よみうり時事川柳」に載った句である。いずれも身辺些事を詠んでいる。どの句にも「季語」が入っており、四季の移り変わりを詠んでいて、俳句のようであるが俳句ではない。単なる自然諷詠ではなく、句の中に生活が入っている。川柳はこれでいい。なにも政治や経済、国際問題を詠むばかりが時事川柳ではない。時事川柳はむずかしいと言う人がいるが、もう一度身辺に目を向けてあなたの「今」を詠んでいただきたい。
ー前田 咲二ー
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