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 獏のされこうべを満月が洗う             たむらあきこ

 上記の句は、3年前、「咲くやこの花賞」の板野美子選「美しい」で、「天」に採っていただいたもの。選者も、「獏(ばく)」という生き方を肯定しておられるわけである。
 川柳を詠む「獏」として後半生を生きている私は、いわゆる孤独死もぼんやりと覚悟している。独り棲むとは、そういうリスクを常に抱え込むことなのだ。
 誰しもそれぞれの生の延長線上に死があるわけで、早いか遅いかだけの違いである。それぞれに死への覚悟があり、それゆえに今生(こんじょう)に出合う桜は美しい。願わくは静かに痛みのない最期であるように。
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AJJon 2013年4月3日 at 9:38 AM :
獏のされこうべを満月が洗う
私がこの句を云々するにはまだまだ修行が足りません。「獏」とは何者なるぞ。広辞苑にはウマ目。1属4種。体長1,5~2m。ずんぐりして四股は長くない。うち3種は絶滅危惧種。中国では想像上の動物。形は熊。目は犀。脚は虎(他略)。人の悪夢を食う。その皮を敷いて寝ると邪気を避ける。とある。
先生が「獏」として後半を生きるとは上記のうち≪川柳の悪夢を食う≫でしょうか。それとも≪川柳の先生流が絶滅危惧種≫?
獏は食べた悪夢のため終わりはお腹が痛くなるそうです。
孤独死は物理的には健康な独り住まいの人に多いそうです。どうぞ先生、その時が静かであるために獏にならずにどうぞ今までのように心の広い川柳をお続けください。
あきこon 2013年4月3日 at 11:43 AM :
AJJさま
 獏のされこうべを満月が洗う
句意を書きます。
「獏」は私のこと。「(悪)夢を食べて生きる」獏は、川柳(なんか)を詠んで生きている私のようだと。世俗から離れたところで、ふわふわと生きているわけですから。
そんな「獏」の行き着くところは、野末に転がる「されこうべ」。自分の行き着くところとして詠んでいます。
そういう、どうしようもない「獏」を、満月がやさしく見守ってくれている、受容してくれている。
そういう句です。
私は既に「獏」なので、「獏」にならないようには出来ません。「獏」であることにいささかの自負はあるのですよ。
山頭火も、西行も、身近にいらっしゃる川柳作家のみなさんも、立派に(?)「獏」なんですよねー。
コメント、ありがとうございました。
AJJon 2013年4月3日 at 2:15 PM :
わざわざお応え頂いて恐縮です。ありがとうございます。
先生が「獏」であることに自負と確信をお持ちであること敬意を表します。私めも及ばずながら「獏」に近づけるよう川柳を嗜みます。「獏は死ななきゃ直らない」と言われてみたい。
したが先生、この世界にも「獏」ならぬ「鵺」もいるやに聞いています。いるとすると彼と満月は似合いませんよね。
あきこon 2013年4月3日 at 2:48 PM :
AJJさま
「鵺」ですか。いるかも知れませんね。
相手にしないことですねー。一冊の句集を出すと、そういう方は丸分かりですね。句集にその方のすべてが凝縮されて出ます。
川柳は(も)、自分との闘いです。
おたがいにがんばりましょう。
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