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 顕彰(けんしょう)とは、個人の功績などをたたえて広く世間に知っていただくことをいうのね。表彰と顕彰は似ているが、表彰は一時的な行為であるのに対して、顕彰活動は持続的に行われる。(写真:『川上三太郎の川柳と単語抄』)

 顕彰とはかならずしも公的性格や公益性によらない行為なのね。隠れた功労者をねぎらう意味で、顕彰は意義あるものとしてとらえることができる。公的な権威性をもつ表彰ではなく、個人の隠された事績を語り継ぐこともたいせつよね。和歌山にも、川柳ではないが「南方熊楠顕彰会(和歌山県田辺市)」があるのね。

 ところで。川柳の先人を顕彰するという動きはあまり聞いたことがないのね。川柳結社の主宰など、主だった人物が亡くなったときに追悼句会を開くことはある。あと遺句集が出版されることもあるが、そこまでということが多いのではないか。持続的に先人の句に触れる機会をつくり、その中で自身の学びを深めることが、この文芸にたずさわる者としての矜恃につながっていくのではないだろうか。川柳人は他人の句を読まないと言われる。先人の業績をふり返ることを忘れてはならないだろう。われわれの祖父母、両親が亡くなっても供養が続くように。先人をたいせつにしない文芸は、やはり“こころざし”に欠けているということになるのではないか。

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