心理学で、自分自身が意識できる表層心理とは別にあるとされる「深層心理(しんそうしんり)」。自分では気付かない無意識の心理のことよね。人の行動にはこの深層心理が大きな影響を及ぼしているという。
現代川柳には表層心理だけではなく、深層心理にまで掘り下げ何かを呼び起こすような句が求められるのね。たとえば、先月30日の拙ブログから拾うと
待ち疲れました楕円になりました 西村みなみ
つぶやきも釘も曲がったまま果てる 樋口 仁
ぬかるみを踏んだみたいな行き違い みつ木もも花
上記のような句は、心象句といわれる川柳。
ところで、深層心理とよく似たことばに「潜在意識」がある。意識は脳の動きをあらわすことばなので、潜在意識の中に深層心理があるという状態なのね。潜在意識とは、過去の経験などによって無意識のうちに積み上げ、蓄えられた、自覚されていない意識なのね。潜在とは、潜っていて見えないが存在するという意味合いのことば。それが、なんと意識全体の9割以上を占めるというのね。
作句時のひらめきや直感といったものも、たぶんこれに影響されている。ひらめきや直感も、それを得るための助けとなるいくつかのことばなどが要るのだが、それらをかけ合わせて組み立てていくのがあきこ流の作句法。下記は、かつてのあきこの5句(十四字詩)。やはり心象句。
たましい洗う点描の雪
這いつくばれば一対の角(つの)
自画像に向く首の自意識
引き摺るきのう首のぬばたま
死者の往来銀の鈴ふる
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