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ピースボート川柳講座5月27日集句
aとも白髪船室にて毛繕い
添 とも白髪ともにキャビンで毛づくろい

bピースボート酔っています酒の酔いも
添 船酔いか酒の酔いかがわからない

c私より猫が大事と夫言う
そのままで

d毛が生えた夢を見たのに朝ははげ
このままで。
※自分のことをはげと嗤うことはひとまず可。他人を嗤
うのはダメ。

eあすは死ぬ10年さきをつばとばし
添 死も近く十年さきに触れている

f言いなりにならない猫のかわいさよ
このままで

g生は早や清め道すじ安全路
添 生きかたを清めたあとは安全路

hわずかな生の細い光みゆ
添 ボクのあとわずかな生にみる光

i死を前にせい一杯今を生きたい
添 すぐそこの死へ目いっぱいいまを生き

j孤独死に憧れを持つ我老いて
添 孤独死にあこがれをもつ老いたいま

k祖母なげく親より先に逝く娘
そのままで

〇l船旅の遠くにきたとわが命
このままで

〇m生きたいと声なき声をききました
このままで

〇n死ぬことは悲しいけれど時をまつ
このままで

〇o暗い海水平線にうす灯り
このままで

p死んだ気になれる覚悟も未だなく
添 死んだ気の覚悟すらまだもってない

q死ぬまでは生きているよと父は言い
このままで

r生きているのぼる朝日に力わく
添 生きているのぼる朝日に力わく

s会えるなら死も又楽し愛犬に
添 愛犬に逢えるなら死もまた楽し

〇tなあアリよ死にものぐるいだ俺だって
このままで

〇u死後の世界はきっと七色の虹
このままで

v「おはよう」と水をおそなえする朝の庭
添 「おはよう」と花にも水をやっている

〇w親亡くしあらためて知る深い恩
このままで

〇xかぎられた自分の命いとおしい
このままで

y苦しいのは生きてるからとはげます
添 生きているから苦しいのだとはげまされ

〇zピースボートそれぞれの生波にのせ
添 ピースボートそれぞれの生波にのせ

ⓐ死を前に夫は仏のようにみえてきた
添 死を前の夫はほとけのようにみえ

ⓑ生きる力南十字星を見上げる
添 南十字星をみあげる生きるとは

Ⓒ生きてこそ孫も抱けたし船旅も
このままで

ⓓ星をみて日本の海を思い出す
添 星いくつ日本の海を思いだす

ⓔ恋をしてときめく心バラ色に
添 恋へときめく心はいつもバラ色に

ⓕ恋い心老いてもあるから生きられる
添 恋心老いてもあって生きられる

ⓖあの人を思い続けて今白髪
添 あのひとを思い続けてきた白髪

ⓗ星空はクシャミと咳(席)のせめぎあい
添 星空観察クシャミと咳のせめぎあい

ⓘ猫なで声出して恥ずかし船の上
添 船で猫なで声のカップルはずかしい

〇ⓙどらねこ大将うちの庭で昼寝
このままで

〇ⓚ好きなのに友だちだよねと言う私
このままで

ⓛまだ先の死を朧気に見る不調
添 まだ先の死をおぼろげに見る不調

ⓜあらためて喜寿にて知る恋心
添 喜寿にしてあらためて知る恋心

ⓝまわり見て恋をするのはむずかしい
添 恋のむずかしさまわりをはばかって

Ⓞまごむすめ猫のぬいぐるみでがまんする
添 ぬいぐるみの猫でがまんのまごむすめ

Ⓟ猫嫌い栗のイガ置く軒の下
添 猫嫌い栗のイガ置く軒の下

ⓠ喜寿の友笑顔で恋のなりゆきを
添 みておこう恋のなりゆき喜寿の友

ⓡ恋してたハズの相手今や隣りで大イビキ
添 恋したはずの妻ですいまは大イビキ

Ⓢ空たかし痴呆の母は今いずこ
添 痴呆の母も召されて天にいまいずこ

ⓣビュッフェにてあれもこれもと横恋慕
このままで

ⓤ思い出す初恋の苦のほろにがさ
添 初恋の苦のほろにがさ思いだす

〇ⓥ生臭くいまだかれずに70年
添 生ぐさいままにわたしも古希となる

ⓦさみしさがこいとサギとをまどわせる
添 さみしさが恋愛詐欺にひっかかる

Ⓧマージャンでおもわずロンをにゃんといい
添 猫好きでおもわずロンをにゃんといい

〇ⓨ冬くれば足元天国コタツ猫
このままで

ⓩ恋猫や見て見ぬふりの自分いく
添 恋猫を見て見ぬふりの独り者

①はるかなる恋も忘れるイビキ顔
添 熱愛も遠のきかかるイビキ顔

②頭みて同窓会は盛り上がり
このままで

〇③ねえおきてまたおどかしてめをあけて
このままで

〇④ノラネコと愛され猫の目がちがう
このままで

⑤いつの日か諦めつくか白い髪
添 いつかあきらめもつくのか白い髪

⑥恋人をさがしもとめるピースボート
添 ピースボートまだ恋の火がほしいぼく

⑦ドラエモン飼い猫にポッケつけたいな
添 愛猫にポッケつけたいドラえもん

⑧白髪も生きてる証拠受け入れる
添 白髪も生きてる証拠うけいれる

⑨髪伸びて人相まで変える世界一周
添 世界一周髪伸び人相まで変わる

〇⑩七年忌おえて一人のボーヤージュ
このままで

⑪髪うすく年(齢)を表す昨今かな
添 髪うすく齢あらわす去年今年

⑫白髪を染めて満足なにもなし
このままで

⑬満天の星の下ちっぽけな私も生きている
添 ちっぽけな私も生きる星の下

⑭いつ帰ってくるの?ラインの声で孫恋し
添 いつ帰ってくるの?の声へ孫恋し

⑮鏡みる白髪ふえたる誰の顔
添 鏡みる白髪のふえた誰の顔

添ː 講師添削
たむらあきこプロフィール
日本現代詩歌文学館評議員。
読売新聞和歌山版「よみうり文芸」選者。名草川柳会講師。元しんぶん赤旗「読者の文芸」選者、耐久生涯大学川柳専科講師。著書に『たむらあきこ川柳集2010年』、『たむらあきこ千句』、『川柳作家ベストコレクションたむらあきこ』、『たむらあきこ吟行千句』、『令和川柳選書よけいにさみしくなる』ほか『前田咲二の川柳と独白』(監修)。

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