手のなかに師・前田咲二【24】‥《手裏剣が赤絨毯に落ちている》(前田 咲二)
『前田咲二遺句集 平成13年』【24】
楽々と夕陽の泥にもぐり込む
昭和史にわたしの遺伝子を残す
妻という杖が身近にいてくれる
満ち足りて写経の音の中にいる
わたくしが隠れる袋 持ち歩く
おいしいものは音たてて食えばいい
魁夷のブルーに溶けてしまったぼくの駄馬
いろいろあって落ちた果実は拾わない
寂...【続きを読む】
第60回 文芸まつり(和歌山市)表彰式‥《今年はね火に入るような夏だった》(ジャナニ ムラリ)
第60回 文芸まつり(和歌山市)表彰式会場の県民文化会館に着いたのは9時過ぎ(所用で少々遅れたのね)。午前は小学生・中学生の部、午後からは高校生・一般の部。
午前中の司会は小雪さん。選者講評をしっかりと聞かせていただく。つぎは小学生の部(川柳)の入賞句から3句。
朝日新聞社賞 新しいボールとわた...【続きを読む】
手のなかに師・前田咲二【23】‥《盃の菊の御紋に浮く昭和》(前田 咲二)
『前田咲二遺句集 平成13年』【23】
足裏を見せて淋しい逆立ちだ
逆縁のお星母にはすぐわかる
阿彌陀さまのみ掌にふわりと降りようか
柔らかに輝いている母の星
とうちゃんの直した屋根が漏っている
塩爺と咲爺どっちもどっちだな
恐れずひるまず小遣いアップ妻へ言う
ズボンからシャツを出すなと言うたやろ
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(2018/11/21) 堺番傘11月句会‥《焦れているらしいときどき変化球》
南海高野線堺東駅着は12時15分頃だったか。改札を出たところの喫茶店でサンドイッチ&コーヒーの昼食。13時前に東洋ビルディング4F7号室まで。明子、浩子、勝彦、愿、いずみ、ふさゑ、侑子、秀夫、英夫、八斗醁、晃朗、茶助、ひろ子、栄子、桂子、千代美、握夢ほかみなさまとご挨拶。(&ハグ♡) 席題は「疎い...【続きを読む】
手のなかに師・前田咲二【22】‥《犬も猿も雉子も職安に通う》(前田 咲二)
※時間がないので、少々急いでアップしてまいります。
『前田咲二遺句集 平成13年』【22】
少し抗い少し流れて生き上手
仁王だって所詮 脇役ではないか
新月に小さいおねがいを吊るす
オアシスの真ん中にある曽根崎署
毒舌家といわれ胃薬離さない
オアシスの燐寸を妻に咎められ
盗った盗られた言うほどの人や...【続きを読む】
(2018/11/18) 第42回 川柳ねやがわ市民大会‥《きのうの水の影棲むわたくしの鎖骨》
【現代川柳の読み方】本日の大会入選句の《きのうの水の影棲むわたくしの鎖骨》の「水」は、故人の暗喩。川柳は、暗喩を〈読む〉ことが読解の鍵。句意は、「きのうの水」すなわち過去に逝った人の「影」が棲みついている私の「鎖骨」であることよ。ご参考まで。
(19日、記す) 京阪寝屋川市駅に着いたのは11時45分...【続きを読む】
本日、第42回 川柳ねやがわ市民大会出席
京阪寝屋川市駅は、毎回先師を送らせていただいて降りた駅。時間があれば駅舎内外で一時間ほど談笑、タクシーに乗られるのを見送ってから、帰りの電車に乗った。歩いて帰られることもあったので、先生を偲んでおなじ道を歩こうと思う。(どう歩かれたかは分からないので、だいたい)
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手のなかに師・前田咲二【21】‥《拉致疑惑の霧が流れている 渚》(前田 咲二)
『前田咲二遺句集 平成13年』【21】
孫がグーばかり出すから出すハサミ
尾鰭のついた話わたしのことらしい
拉致疑惑の霧が流れている 渚
急き立てておいて忘れているようだ
荷風の淡より潤一郎の濃が好き
今日を漂うている 人波の中で
笛吹いて踊らぬ部下の数を読む
消印とあなたの住所とが違う
きっと死ぬ...【続きを読む】
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