継続的に作品を拝見している方が数名。そのうちの一人、嶋澤喜八郎氏の作品から。妻に先立たれた男の哀情。
配偶者を亡くされた方の悲しみに他人が立ち入れるものではない。遠巻きに、立ち直られる日まで見守るほかはない。氏の場合川柳という支えもあるのだから、なんとか乗り越えていただきたい。川柳草原№72、2014年1月号から。
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頬杖をしてわが影の濃く深く
哀しみがあふれて秋は饒舌に
耳たぶのあたりに吊るす冬蛍
木の椅子に月が座った跡がある
過ぎ去ったものは追わない猫じゃらし
寂しさの極致か馬のうしろ脚
唇が薄くなるまで人を呼ぶ
「唇が薄くなるまで人を呼ぶ 」こころの叫びを感じます。
嗚呼悲しさの極限よ・・。川柳で明るく吹き飛ばしてください。
加代さま
はい。いい句ですよね。
とても御きれいな、知的な奥様だったと思います。(一度しかお目にかかったことはないのですが)
深い悲しみが川柳に昇華されることを祈っています。