孝志さんの重い句集を3度読ませていただいた。重いとしか言いようのない句集である。孝志さんの来し方の厳しさに眩暈がするほどだった。その中で仕事を闘い、人間とかかわり、川柳を闘ってこられた。この方がよく川柳という道を見つけられたものと思わざるを得ない。大切な句集が手元に一冊増えた。みなさまにも一読をお薦めしたい。
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板垣孝志川柳句集『悔い』から
子の熱を一番先に知る乳房
泣いた子がひょいと泣きやむ蝸牛
歩き初めいつか離れてゆく素足
三歳と出す指先に手間がいり
こぼすなと言うたその場に茶をこぼす
もう終わりそうなお経に来て座る
頬杖の両手の中にあるむかし
生い立ちをぼそりうどんの湯気の中
駄菓子屋の棚には腹ペコの私
ただという餌ニンゲンがよく釣れる
人の世は二色で足りる鯨幕
夕立ちの匂いは人の去る匂い
片方の靴を濡らして拾う銭
死にたがる人多き世の薄桜
新しい涙で月が満ちてくる
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あきこさん おはようございます
板垣孝志さんの句をありがとうございます。完治さんのブログで取り上げられた句とあきこさんの句が、全然別の視点からだったことがとても興味深く読ませていただきました。
男目線女目線なんて言い方がありますが、そういうものじゃないですね。昨年秋に今回のマガジン大賞でマガジンに掲載されたものとはまた印象が違っていたので、もしかしたら、句集の句も時間がたつと熟成していくのかな という気がします。
読者側のその時の心境で違った味が楽しめる というのが川柳の句集 そんなことにも気付いた今日のブログでした。
竹内いそこさま
完司先生のブログに書いてあるのが、文学賞に入賞された10句。私は句集全体から拾い上げてみました。
完成度の高い句集で、選句がしっかりされています。久しぶりに3回読みきれる句集でした。ただ少し気になる点はある…、またご本人にお伝えします。
句の印象は時が経てば変わるのは当然かと。文芸作品すべてに於いて言えることですよね。さて、我われはそろそろ文学賞への準備を始めることに。
かって「定金冬二や時実新子に、親しみや畏敬を持って石部明ができあがった」ように、Xという人物への「追憶と呪縛と尊敬」の狭間で、たむらあきこが化学反応を始めたようだ。近々上梓される、たむらあきこ・第二句集・「たましいの歌」がそれを証明することになる。
りょーみさすけさま
はてさて。Xという人物がいるのかいないのか。
一つ言えることは、亡くなってから存在が大きくなる人物と、すぐに忘れ去られてしまう人物。
生きている間だけの著名人なら大勢おられますが、没後10年はまずもたない。5年も、むずかしい。
「化学反応」、いつもながらうまいことを言うね。(笑)
いろいろな方に化学反応させていただきながら、今日のあきこがあるのかも。(作中人物ともね)
こんばんは(^^)
夕立ちの匂いは人の去る匂い
この句は上手い\(^O^)/
夕立の匂いを句にしたいと思っていたけれど、いつも詠めず………
素晴らしい∈^0^∋
化学反応か………私もしたい………
伊東志乃さま
孝志さんは、巧いです。川柳マガジンクラブ誌上句会のキングを2回(3回?)ですからね。あといろいろ。
頭のいい方。人柄もいい方。「苦労人」を感じさせる、重い句集です。
志乃さんにも一読をお薦めします。
化学反応、パチパチッと弾けていきましょう。