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 9月22日、鼓岡神社と周辺を吟行。香川県川柳協会会長の川西氏が同行してくださったので、心配していたこともなく、雨の中、なんともおだやかな気持ちで吟行を終えられた。

 心配というのは、以前菅原道真公が逝ったという榎社吟行で、すぐに肩が重くなったからである。同様のことが今回も起きるのではないかと、気にかかっていた。ところが、三尊堂の奉銭箱の横で氏と二人で雨宿りしているあいだも、何か崇徳上皇が喜んでくださっているように思えたのだ。

 崇徳上皇は、歌人。おなじうたごころのある川西氏やあきこが来させていただいたことで、お喜びなのではないかと勝手な想像をさせていただいた。

 そのあと、ネットで検索しても、崇徳上皇は地元では「崇徳さん」と呼ばれ、いまも親しまれているという話。そのことがなんとなく腑に落ちる吟行なのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸川柳大会

△土に生きることへ余白を埋めている

〇土に生きることが充たしてくれている

〇土器に火の痕(あと) 縄文人が立ちあがる

農に生きる矜持を亡父はもっていた

やがて還る土にひとりの影を曳く

〇戦場の土に慟哭突きささる

〇きみといるここがわたしを咲かす土

きみといるこの地にわたくしを咲かす

土に生きることが矜持にたどりつく

農に生きることが矜持(きょうじ)にたどりつく

〇農に生きることの矜持にたどりつく

農に生きたことが矜持にたどりつく

土に触れながらだんだん素のわたし

だんだんと素になる土に触れながら

堂々

〇堂々と隅で明るいカスミソウ

△笑みを絶やさぬわたしのなかのカスミソウ

堂々と引き立てているカスミソウ

〇わたくしの独り毅然と生きている

カスミソウだとしても毅然と生きている

わたくしの独りはカスミソウでよい

沈黙させていたのはおおらかな態度

守る

きみへ一線引かねば守れないこころ

遠ざけてキミからわたくしを守る

着信拒否キミからわたくしを守る

〇着信拒否せねばわたしを守れない

眉キリリわたしの盾になっている

眉キリリ描いて鎧ができあがる

濃い眉をつくっていちにちを武装

見えぬ線引いてあなたを遠ざける

ベンチ

〇公園のベンチうごかぬ影になる

秋いろのベンチでつなぐ老いの恋

妻の遺影見せる落ち葉の舞うベンチ

ベンチに来た影が哲学する夕日

ベンチに座る影が哲学する夕日

〇秋いろのベンチへ午後を深くする

午後を深くしている秋いろのベンチ

応援

陰にいる寡黙の応援が沁みる

〇陰にいる寡黙の応援がしみる

指交差して応援が焦れている

応援のこぶしつくって燃えてくる

前をゆくきみの背中が叱咤する

応援がいつか叱咤になってゆく

ボクの漂流を応援流れ雲

ボクの漂流背を押すように流れ雲

雑詠

◎〇わたくしの妬心が焦がしだす私

わたくしの妬心がわたくしを焦がす

私の妬心がわたくしを焦がす

◎断捨離へやっときのうが軽くなる

きみの身のうちの嗚咽(おえつ)を聞いている

◎〇きみの身のうちの慟哭聞いている

文芸まつり 2024

県知事賞

祖父が逝き二度とできないゆびずもう

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毎日新聞社賞

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伏虎義務教育学校4年 瀬川 太翔 せがわたいが

テレビ和歌山賞

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智辯学園和歌山小学校4年 細川 陽菜 ほそかわひな

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文化協会賞

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