『新家完司川柳集(八)令和五年』より抄出20句
センセイと呼ばれて臍が苦笑い
春霞なのか白内障なのか
明日への窓はいつでもスリガラス
まだ夢を見ているような冷凍魚
薬にもならない爪がよく育つ
廃屋を慰めているお月さま
勲章をやるとどなたも言って来ぬ
激流の果ての水溜まりで遊ぶ
拭えないDNAというハンコ
じわじわと人を腑抜けにする炬燵
性に合う舞台裏とか縁の下
葬式がない日は暇な葬儀場
終末期ですが口笛まだ吹ける
晩年の枕に潮騒が届く
ちっぽけな山の形になり眠る
キープしたボトルの他は未練なし
旅鞄乗せてくれない霊柩車
あの世など公民館の裏あたり
生まれかわるなら蓮池のミズスマシ
閻魔庁の裏の酒場で待っている
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こんばんは~。ご紹介いただきましてありがとうございます。
この句集を最後と決めて、「あとがき」を書いてキリをつけようか、とも思ったのですが…。何となく、5年後にあと1冊ぐらいは出せそうな気もしますので、これまで通り「まえがき」も「あとがき」もない愛想ない形になりました。
新家 完司さま
いや~、そこは、最後と決めるなんてとんでもない。
森中惠美子先生が、あのお年であのようにがんばっておられます。
年賀状も、今年でさいごと書くのが流行っているようですが。
それでは「忘れてください」と言っているようなもの。
「毎年ではありませんが、気が向いたときに書きます」「返信はいいです、お気が向かれたときにどうぞ」とか。
たがいに負担にならないようにすればいいのね。
あきこも、そうします。
私の友人ですが。
もうすぐさいごのご著書が奥様から送られてきます。
癌の闘病中にも校正にはげみ、まるでご自分の病気を忘れているようでした。