川柳は一行詩。詩とは文学の一形式。多くは韻文で一定の形式とリズムをもつが、例外もある。日本では明治になるまでは「詩」といえば漢詩を指したのね。文学の一形式として「詩」の語を使うようになったのは、『新体詩抄』などから。
たとえば川柳にも頻繁に用いられる隠喩・直喩・換喩などは、それがなければ別々だったイメージを共鳴させ、意味を重層化させ、それまで知覚されなかった繋がりを形成するのね。
一行詩である川柳は、まさにそれら技法によって読者に思考と強い感情を喚び起こすことで抜きん出ていると思うのね。ただ、時代や文化が変わればことばの意味も変化するので、当初の美やちからを味わうことは難しくなる。これは、古川柳について考えるとよく分かる。
言霊(ことだま)とは、ことばが持つとされる霊力のこと。声に出したことばが、事象に影響を与えると考えられてきたのね。日本は古来言霊のちからによって幸せがもたらされる国「言霊の幸(さきは)ふ国」とされた。
なぜこんなことを書いているかというと。あきこ担当の勉強会では、持ち寄られた川柳を次々と添削していくのね。みなさんとともに考えていくわけだが、たとえば助詞一つを変えることで変わるという体験をしていただいているのね。そういうことを含め、理屈ではない美的感性によって句が出来上がっていくということを学んでいただいている。理屈ではない美的感性、これが言霊を受けとめるのね。
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