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 子育てへの向き・不向きは、長く男女差によるものとされていたが、じつは子どもと関わる頻度の差で説明できることが最近わかってきたようなのね。なんと、約8割の母親が「子どもをかわいいと思えないことがある」と答えたというのね。

 結局、ともに生活していく中で親子になっていくということだろう。子育てがつらいと感じている母親は多いのである。そのことは極めて普通のことだというのね。

 “母性”神話は(普遍的に?)存在する。「母性は女性がもっている本能で、女性なら、誰でも愛情をもって子育てができる」と。そういう考えを頑固に持ち続けている人(とくに高齢者)は多い。しかし、実際のところ子どもを鬱陶しく感じる母親は多いのね。

 近年、男性の育児参加の必要性が叫ばれだしてきたとはいえ、いまだに大多数が母親中心の育児を前提としている現実がある。社会的にも、母親が中心になって子育てをすべきという考え方があるため、母親ばかりが育児の負担を担いがちになる。一人で抱え込み、ストレスを子どもや家族にぶつけてしまうことになるのである。

  “母性”でさまざまなことを片付けられてしまうのは、女性を生きづらくさせる。子どもが好きではなかったり、子どもを産みたくないと考える女性もいるのである。

  “母性”という言葉は、なんとなく使ってしまいがち。しかし“母性”の多寡で決めつけることは、誰かを傷つけたり苦しめたりしてしまうことがあるということを、いま一度考えてみなければならない。

 ちなみに、私は、息子を産んでおいたおかげ(?)で、現在よき相談相手になってもらっていることをありがたく思っている。いまは親子というよりも、たがいに理解しあえる友人のような関係なのね。

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