柳人紹介 (32) 柴田比呂志さんの20句
青春がまだハンガーにぶら下がる
砂時計の砂と眠りに就いている
犬搔きのままで七合目が過ぎる
りんご剥く朝の光をほどくよう
風になりたいのか糸を切る凧よ
いいことも少しはあった枇杷の種
死んだ気になればいらない命綱
羊水にいるころからの泳ぎ下手
海の絵が昔ばなしをしてくれる
海になるまでの乾いた生あくび
雑巾を絞りきれいにするこの世
爪痕を残すこの世が好きだから
大吉を引いてしばらく胸騒ぎ
ひとりのわたしへ入道雲が湧く
ジオラマの街にも雨は横なぐり
生きてゆくためのちいさな波頭
やり直すことは何だか恥ずかしい
諍いはこれ位です紙ずもう
愛されたころの記憶をまだ飾る
ライバルは鶴の折り方までうまい
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たむらあきこ様
令和川柳選書『ジオラマの街』をご紹介くださりありがとうございます。
二冊目の句集となり、生きた証が一つ増えたことを喜んでいます。
私が所属する岡崎川柳研究社は、川上三太郎師が興した川柳研究社の系列にあたり、初期の頃(昭和26年から昭和30年)は、近詠の選などで三太郎師に大変お世話になっています。
三太郎師の「詩性」と「伝統川柳」の二刀流は有名ですが、三太郎師は、伝統を踏まえた上での詩性でなければいけないと説かれていたようです。
「岡崎でも一人くらい詩性川柳を詠む者がいてもいいじゃないか」とマイ・ウエイを貫いていますが、伝統(本格)川柳、現代川柳、詩性川柳などのジャンルにとらわれず、それぞれのいいところを取り入れていければと思っています。
拙句の掲載、感謝いたします。
またお会いできる日を楽しみにしています。
岡崎川柳研究社 柴田比呂志
柴田比呂志さま
さきほどはお仕事中失礼いたしました。
じっくり一冊を読ませていただいて、あきことは共通点があるな、と思ったのね。
三太郎師⇁三柳師の線があきこに続いていると(勝手に)思っているのですが。
時実新子にも影響を受けていますし。
前衛の石部明にも惹かれた一時期があって。
加えて「瓦版」の時事川柳。
恩師咲二先生の影響ももちろん受けております。
ふり返れば、もろもろの先生方にはありがたいこと。
これからは、“吟行川柳”とでもいうべきジャンルで、芭蕉の「奥の細道」の川柳版といったところを耕し究めたいと思っているのね。
どこまでやれることやら、笑。
あの、腹立たしい紀陽銀行の投資信託押し売りの件で一年をムダにしてしまいました。
これ以上関わっている時間がないので。
泣き寝入りですが。
きちんと書くべきものは書いて金融庁に届けておきます。
同じような被害が出ないよう、金融庁にはがんばってほしいですね(もうすでに手は打ってくれていますが)。
三月から、また吟行&大会参加に走り回ります。
またお会いできるでしょう。
ではまたね。(^o^)/