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 日本神話と呼ばれる伝承の数々は、読んでいてどこかなつかしい。それは『古事記』などの記述からきているのね。高天原(たかまがはら)の神々が中心となっていて、地方の神社や地誌にも伝承を残している。日本神話の神々は、現代に至るまで信仰の対象とされ続けているのね。(写真:アメノウズメノミコト)

 29日に、28日の天岩戸神社・高千穂神社に続いて出かける予定の宮崎神宮(予定の宮崎県現代川柳大会が、コロナで誌上大会に変更されてしまったのね)。ここに祀られている神日本磐余彦尊(かむやまといわれびこのみこと、のちの神武天皇)は初代天皇。奈良盆地一帯を征服、畝傍橿原宮(うねびかしはらのみや)に遷都、日本国を建国したとされる天皇よね。筑紫の日向で誕生、15歳で立太子。45歳のときに東征を開始したのね。

 宮崎神宮は、宮崎市にある。地元では「神武さま」と呼ばれ、親しまれているというのね。社伝によれば、鎮座地は神武天皇が東征以前に宮を営んだ地とか。古くから鎮座していたのは確からしいが、上古の由緒は不明、文献上の初見は鎌倉時代初めまで降るとか。『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』に神武天皇が「日向の宮崎の宮」から東征したと記される。江戸時代までは地方のいち古社に過ぎず、広く全国的に知られるようになったのは、明治維新の「王政復古の大号令」で脚光を浴びるようになってからだというのね。

 神話のように、遡って特定の時期あるいは空間的に離れた場所を想像、それを「なつかしい」という感情で価値づけることがある。負の部分は除外され、都合よくイメージが再構成されることが多い。過去を肯定し、相対的に現代を否定する懐古主義はこの感情に因るのね。

 異空間からもたらされるものなどに即し、それを媒介としてこの感情をもつことになる。時間的・空間的に、もう戻ったり経験したりすることができないという感覚は、神話の時代へのノスタルジーを増幅させ、感傷的な気分をもたらすのね。これが、あきこがいま宮崎神宮など古い神社にでかける理由。神話の世界に現代を生きる自分をかさね、それらへのノスタルジーから句を詠んでいくのね。川柳の詠み方として、これはあきこのいち方法なのね。

 神話というものは、民族にとってアイデンティティーの根幹になっているのね。日本人のアイデンティティーの原点が古事記なのではないか。日本人である我われ一人一人の中には八百万の神々がいらっしゃる。

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