Loading...Loading...

 川柳を始めた1999年からいままで、嬉しかったことはなんどもあるが、いちばん嬉しかったのは´15年に一年間川柳マガジン「読者柳壇」の選者を依頼されたこと。なにが嬉しかったかというと、同誌で尾藤三柳師と前田咲二師お二人とご一緒に選ができたことである。お二人は時事川柳の共選をされていた。

 前田先生は人を褒めることはあまりなかったが、尾藤師には一目置いておられた。「いずれ“瓦版賞”(注 Z賞のような賞)を設けた時には、三柳に(選者を)頼もうと思てんのや」とおっしゃったことがある。先生は、“瓦版賞”創設を“咲くやこの花賞”創設とともに考えておられたのね。尾藤師は“川柳界の第一人者”で前田先生は“東の横綱”、そんな両師とおなじ川柳総合雑誌で選ができるとは、光栄のひとことに尽きた。

 川柳マガジンの今月号(5月号)掲載、川柳マガジンクラブ誌上句会第20期第12回句会の選を依頼されたことは、そのときと同じくらいの喜びだった。わたしは第7期のクイーンなのね。かつてじぶんも真剣に取り組んでいたこの誌上句会、第12回(最終回)の選者は愛読者の投票によるもの。今回は赤松ますみ、新家完司、辻岡真紀子の各氏とあきこの共選(お題「素早い」)となった。下記は、あきこ選上位3句と作者、寸評。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……

直球でくらくらさせているハート 中前 棋人

読んですぐ競技かるたの札が飛ぶ 寺井 一也

玉手箱開けると僕もおじいさん 小谷 小雪

寸評
 天、女性への愛の告白だろう。「くらくらさせて」と、表現に手垢がついていない。
 地、競技かるたとは、小倉百人一首を用いた競技。“畳の上の格闘技”ともいわれる。「札が飛ぶ」と、場景を端的に描写。
 人、「玉手箱」でおとぎ話「浦島太郎」を引きよせる。竜宮から帰った主人公に自身をかぶせて詠んだ。作者にとっての竜宮はどこだったのか。
 読者のみなさまの投票で最終回の選者を仰せつかったことを、たいへん嬉しく思っております。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K