Loading...Loading...

 先日、身の回りを片付けていたら「インドのトイレ・お風呂事情」などを書いた旅行会社の説明会の資料が出てきた。2017年12月、旅行会社のツアーでインドに行ってきたのね。人口約13億人(だったか?)のうちの約5億人がトイレのない家に暮らし、茂みや道端などで用を足すというインド。政府はトイレ普及に本腰を入れ始めたというが、あのツアーの印象ではキレイなインドへの道のりはかなり険しく思える。

 経済成長が進み、携帯電話の普及率が8割(以上?)になったにもかかわらず、人々が家にトイレをつくることを嫌う背景の一つが、「トイレは家にあってはならない」というヒンドゥー教の教えだというのね。浄・不浄の観念が強く意識されるヒンドゥー教では、神聖視する牛のふんは不浄とみなされないが、一方で人の排泄物は不浄とされるのね。

 基本的にインド人はトイレで紙を使わない。トイレにある桶に水を汲んで、右手でお尻に水をかけながら左手で洗い流すのね。ホテルをでて、はじめてインド式トイレに出くわしたときにはまったく衝撃を受けた。紙もないし、流すボタンもない。便器と桶があるだけ。もし大なら「ギョ!、インド人のように左手で直接大に触れて水で洗わないといけないのか!?」と、日本人なら誰しも思うに違いない。

 レストランに一行全員で昼食に入ったときだが、食事前に添乗員さんが一人一人にティッシュを配ってくれたのね。なんと一つしかないトイレの前に男女が並んで、順番を待つのね。使ったティッシュは汚物がついたままトイレの中のゴミ箱に捨てる。ティッシュを便器に流すと詰まってしまうので、流さないようにするのね。

 ➀桶に水を汲む。②桶を右手に持ち、後ろから水をかけて左手で大を洗い流す。③キレイになったら、残りの水で左手を洗う。④便器にも残りの水をかけて洗い流す。このように、インド人は左手で直接汚物を(ちぎって?)処理するため、左手は不浄の手とされているのね。左手で食事したり握手したりはしないので、相手に左手を差し出すことはマナー違反。ホテルでは桶の代わりにトイレにシャワーがついていたし、トイレットペーパーもあった。しかし、シャワーは使い方が分からないので、トイレ周辺が水浸しになることを恐れて一度も使わなかったのね。 

 旅行者のトイレ対策としては、トイレットペーパーを持参、基本、使用した紙はゴミ箱に捨てればいいのね。日本製のトイレットペーパーなら水に溶けるので、万一便器に流しても詰まらせるリスクは少ない(と思う)。ティッシュは水に溶けにくいので、絶対便器に流してはいけないのね。使用済みの紙はゴミ箱に捨てる!と、これだけは覚えておかないといけない。

 掃除頻度は(たぶん、全般に、非常に)低く、便器の周囲にはあるべきでない固形物や液体が存在。用足し後に水でお尻を洗う習慣があるため、トイレの床はつねに水浸しなのね。そこへ異物も目につき、ありえない悪臭に包まれている。

 じつのところ、レストラン(!!)のトイレを経験してから旅行中はろくに食べられなかったのね(おかげで、定番の下痢にもならなかった)。トイレを出ても手を洗うところもなかったし、そのトイレを従業員も使っているようだった。まず間違いなく、トイレから出た手も洗わないで料理をつくっているのね。衛生観念がまったく欠如しているので、ホテルでも前の客が使わなかったナイフなどはそのままつぎの客用に置いていたし、目視で汚れていなければそれでいいという感じだった。(それが結構上級ホテルなのね!) ティッシュでたまたまテーブルを拭くと、黒くなったのね!

 空気も悪いし、もうちょっと衛生観念が行きわたらないことにはインドに旅行はできない。帰りの飛行機で日本の上空に入ると、ツアー仲間が「日本に生まれてよかった…!」としみじみ洩らしたのね、笑。日本の上空は空気が澄んで美しく、眼下の瀬戸内海に浮かぶ島々がまるで“夢の島”のようだった。

ポストする LINEで送る ブックマーク
❤️ ひざポン
ありがとう!

気軽にポチっと
どうぞ(無記名)

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K