湯治とは、温泉に通ったり滞在したりして病や傷を癒すこと。温泉療法の歴史はかなり古くて、医学が未発達だったころは温泉療法が大きなウェートを占めていたのね。
ずいぶん少なくなったが、いまも風呂のない家に住む人は銭湯に通っているわけで、そういう銭湯ではないほんもの(かけ流し)の温泉が近くにあるということはたいへんな贅沢よね。年末から給湯器が壊れたまま。近くに「ふくろうの湯」があるおかげで安上がりに湯治までできていることをありがたく思っている。
山頭火が定住のための庵を結ぶ地としての望みは山村であること、そして水のよいところまたは温泉地であることだったとか。下記、山頭火の俳句。
…‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥………‥‥‥‥‥‥……
- あるけばあるくほど日がしずむ
- あるけばかつこういそげばかつこう
- へうへうとして水を味ふ
- 一羽来て啼かない鳥である
- うしろすがたのしぐれてゆくか
- どうしようもない私が歩いている
- 生まれた家はあとかたもないほうたる
- 音はしぐれか
- ゆうぜんとしてほろ酔へば雑草そよぐ
- 酔うてこほろぎと寝ていたよ
- 鴉啼いてわたしも一人
- 笠にとんぼをとまらせてあるく
- 笠も漏り出したか
- けふもいちにち風を歩いてきた
- この旅、果もない旅のつくつくぼうし
- こころすなほに御飯がふいた
- 鈴をふりふりお四国の土になるべく
- 霧島は霧にかくれて赤とんぼ
- また一枚脱ぎ捨てる旅から旅
- まつすぐな道でさみしい
- ふるさとはあの山なみの雪のかがやく
- すべつてころんで山がひつそり
- また見ることもない山が遠ざかる
- 松はみな枝垂れて南無観是音
- 分け入つても分け入つても青い山
- 鉄鉢の中へも霰
- 山へ空へ摩訶般若波羅密多心経
- 水音の絶えずして御仏とあり
- ほろほろほろびゆくわたくしの秋
- 生死の中の雪ふりしきる
- おちついて死ねそうな草萌ゆる
- 濁れる水の流れつつ澄む
Loading...



















































あきこさん
山頭火吟行準備進行中とか楽しみに待っています。
「山頭火随筆集 講談社文芸文庫」を今読み直しています。
ブログに書かれている句はわたしもよく馴染んでいる句です。
放浪の俳人として全国に句碑が建っていますが、全日本浜松大会に行った時も浜名湖のほとりに立派な句碑が建っていました。娘と二人浜名湖のほとりを散歩していたら偶然に見つけてびっくり。
浜松市も訪れているのが分かりました。
加代さま
いまも調べていたところ。
吟行は、あまり予備知識がありすぎるとそれにとらわれてかえって句ができないのですが。
山頭火は享年58、いまの感覚でいうと70歳くらいなのかな。
明日のことは分からないので、ちょっと急ごうと思うのね。
温泉で足をさすっていると、だんだん山頭火のこころが沁みてきました。
山頭火は、山口の宝よね。