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 2020年(令和2年)の句会大会参加は、コロナ禍でわずか6回。(年末にもう一回あるかも。)あまりに少ないので、 あと、6月から投句の懸賞川柳の結果を掲載。これは大量の句のなかからということで、入選句すべてを掲載。第18回川柳マガジン文学賞は、入賞・入選全作品を掲載。コロナ禍でたいへんだった今年もとうとう師走に入りました。
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型に嵌らぬとホンモノ切りすてる(堺番傘1月句会 山本さくら選「不良」 止め)
きみというコタツにぬくめられている(初春 おいせさん川柳大会 浜野みさえ選「こたつ」 秀句)
旭日旗みるとかなしくなってくる(初春 おいせさん川柳大会 大野たけお選「昇る」 秀句 特別賞・伊勢市長賞受賞)
避けているらしい空気に棘がある(阪南2月句会 石川典子(共)選「空気」 秀句)
これも答のひとつで神を捨ててくる
(阪南2月句会 日野愿選「スカッとすること(読み込み不可)」 秀句)
長いひとりにひとりの暮らし方がある(堺番傘11月句会 柴田桂子選「ベテラン」 止め)
てのひらをこぼれるかなしみは砂だ (懸賞川柳「水無月賞」(お題:「悲しい」) 西恵美子選 佳8 松橋帆波選 佳7 弘兼秀子選 佳18 麻井文博選 佳2)
ここにいたはずのあなたをさがしている
(懸賞川柳「水無月賞」(お題:「悲しい」江畑哲男選 佳12 西美和子選 秀10 小島蘭幸選 秀3 麻井文博選 佳7 水無月賞入賞 佳作16)
耳がまだあなたの靴音をさがす
(懸賞川柳「水無月賞」(お題:「悲しい」鈴木順子選 秀2 麻井文博選 佳23 )
泣くなよとわらう月命日の花
(懸賞川柳「水無月賞」(お題:「悲しい」真島久美子選 佳11)
これもきみのうろこか遺句集が届く
(懸賞川柳「文月賞」(お題:「欠片」)雫石隆子選 秀9 岡崎守選 佳2 津田暹選 佳7)
青いまま錆びゆく自分史の欠けら
(懸賞川柳「文月賞」(お題:「欠片」)鈴木公弘選 地 大家風太選 佳 土橋旗一選 佳27)
思い出がひとりの夜の護符になる
(懸賞川柳「文月賞」(お題:「欠片」)小島蘭幸選 秀5)
指揮棒がわたしをコンベアにのせる
(懸賞川柳「葉月賞」(お題:「音楽」土橋旗一選佳作17、古谷龍太郎選佳作7)
しのびよる秋と禅語のなかにいる
(懸賞川柳「長月賞」(お題:「秋」伊東志乃選 秀10)
秋のモノローグはサヨナラへ続く
(懸賞川柳「長月賞」(お題:「秋」安田翔光選 佳11)

それからの雪崩
  (第十八回川柳マガジン文学賞 新家完司選 秀11)
こわばった噴水になる別れぎわ
ふりあおぐ曇天 沈黙の重さ
丘のどこかが聞き耳をたてている
夕やみのふわりと影をみな攫う
いしぶみのふみにも冬がまといつく
火花散り落ちた昨日のやみにいる
もういないひとをさがしている独り
君へコトバひとつがかぜに紛れこむ
ふいにひらく昨日もやがて不透明
それからの雪崩が続く台所

蛍かご
(第十八回川柳マガジン文学賞 片岡加代選 秀2 長島敏子選 秀12)
ふたりからひとりへ終のかくれんぼ
あれもこれもゆめ手のひらにのる軽さ
問いかけるように落花が触れてくる
さくらの渦のなかにわたしの飢えがある
どの斜面だろうときみがいてくれた
あれからの曲折日記拾い読む
この世あの世の境に水音がひびく
逢うていることを終点とはできず
じゅずつなぎのあとをつないでゆく余白
こいびとを閉じこめておく蛍かご

師に捧ぐ
(第十八回川柳マガジン文学賞 大野風柳選 秀12 尾藤川柳選 秀1)
萬年山祝言寺門前の秋

辿りついたところに師の石の寡黙
定位置の石の黙から透けてくる
  まだ彩りにならぬ秋色
禅語ひとつひとつゆっくり立ちあがる
  即心是仏秋がほろほろ
わたしにも点りはじめる曹洞宗
わたくしの中のあなたが起きあがる
手桶返し孤高の影を置いてくる
あしたへの産道 寺をあとにする

わたしの断層
(大野風柳選 佳26 新家完司選 秀8 髙瀨霜石選 秀11 長島敏子選 1位 尾藤川柳選 秀3  第十八回川柳マガジン文学賞準賞受賞)
滝音をひろげるたましいのなかへ
あのひとの影を濯いでいるのです
訃のあとを漂うわたくしのさくら
それからのひとりは巡礼のかたち
言葉ひとつ捕えてきみを裏返す
風にながされ糸口が攫めない
調温のできぬあの日は迂回する
傷あともわたしもすこしずつ錆びる
長くなる影に問われる方向性
わたしの断層にはなびら入り込む

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