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新宮吟行23句(2020/9/27~28)
  頭上の岩は神の憑代(よりしろ)
岩に威厳あってかつての家長の座
注連縄(しめなわ)を飾って神であり続け
天磐盾(あめのいわたて)を包んでいる朝日
ゴトビキ岩のきのうがすこし近くなる
憑代の岩にこの世の雨こぼれ
うつし世か常世(とこよ)か岩がうごかない
  けふかきのふか暮れなずむ杜(もり)
  めくる歳月境などなし
  憑代という大岩に苔
  石段歩みがたき凹凸
  苔むしている巨石信仰
  きのうからくるかぜと磐座(いわくら)
  うつし世に立つ滝もわたしも
538段は祈りのながさ
  熊野三山元宮(もとみや)の磐
  袈裟岩(けさいわ)という線をひいてる
  師の面影とあるく命日
ゴトビキ岩が見下ろす波音のかぎり
  歴史はるかに天磐盾
  探しつづける神武天皇
  かまくら積みの石の武骨さ
師の影がまたかたわらに立つ

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