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 わたしが大阪や京都の句会に出席するようになったのは平成17年の秋ごろ。まず川柳マガジンクラブ大阪句会へ、そのうち誘われてあちこちの句会に出席するようになった。平成19年の夏(8月だったか)、大阪の展望句会で前田咲二先生に初めてお声をかけていただいたのね。

 大会にも誘っていただき、お供させていただいた。あとの懇親会にも「あんたも、おいで」とおっしゃるので、そこにもお供したのね。「後継者や、うち(瓦版)の」とわたしをご紹介いただいた、あの方は誰だったのかとずっと思っていたのだが。先日ある柳友に大阪で会う機会があり、伺ってみると、「(〇〇なら)中山おさむさんやろ、会長やった」ということで、今頃になってやっと納得したのね。それが、中山おさむ氏との最初で最後(?)の出会い。

 同様に、小西幹斉氏にもご紹介いただいたのね。ちょっと吃驚されたような顔を覚えているが、そののち驚くほどおいしい、ご自分の畑でつくられた里芋(だったか)を送ってくださったのね。先生は親友お二人にわたしをまずご紹介くださったのだとやっと分かった。森中惠美子先生ほか著名な先生方にもその頃ご紹介いただきました。

 いまこういうことを書くのは、「川柳瓦版」誌から前田先生の巻頭言を抄出するうち、当時のことを思いだしたからなのね。先生は、めったに〈友だち〉〈親友〉ということばをつかわれたことがないので、下記のような一文は非常にめずらしい。いまはお三人ともこの世にはおられないが、あちらで楽しく(面白く)語らっておられるのではないだろうか。お三人、ともにかなりの人物だったと思っているのね。
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(「川柳瓦版」平成26年10月号 巻頭言)
 今は亡き小西幹斉さんと中山おさむさん。それに私を加えた三人を〝三悪人(あきこ註 「悪」は、たけだけしく強いことの意)〟と名付けた人がいる。中山おさむ句集「きずな」に中林酔虎さんが次のように書いている。「句会後の懇親会で(おさむさんは)決まって焼酎お湯割りで、前田咲二、小西幹斉の両氏もこの酒の愛好家である。伝え聞くところでは、この三人を平成の三悪人と言うらしい。咲二さんの悪人は全く異論はないが、あとのお二人にこの名前は少し酷の様だ。多分年齢も似通って、抜群に川柳もウマい三氏を羨望しての事と思うが、名付け親は神明に誓って私ではない。」他人の句集の中で何で私がぼろくそに言われるのかよく分からないが、酔虎さんも悪の仲間だからまあ許すとしよう。
 あたかも今日はお彼岸。はからずも親友、小西幹斉、中山おさむご両人のことに触れて心が弾んでいる。小西幹斉句集「にんげん」、中山おさむ句集「きずな」を繙いたついでに何句かを拾ってみる。

 にんげんも鬼も梯子をのぼりたい    小西 幹斉
 牛が鳴く平和にまさるものはない
 ライオンを一匹放つ原稿紙
 妥協する紙は四ツに折りたたむ     中山おさむ
 爪を切る余ったわたし切るように
 二足のわらじ履いて世間を広くする

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