新葉館出版さんから届けられた瓦版柳誌をなつかしく見ていると、かつての句会の熱気が蘇ってくる。これからときどきアップしてみることに。時事川柳の魅力というものは、確かにある。足かけ十年、お元気だった師や柳友のみなさまとともに過ごした句会のことを思うと、感無量。
今回は、手元の柳誌から前田先生とあきこの入選句を抄出。毎月例会へは時事吟8句、課題吟3句、次回の互選用1句の計12句を出句。(先生は、互選を除く11句を出句)
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(平成24年4月句会 :出席者54名、投句者8名)
前田咲二
時事吟
議論好きな男も政党も嫌い
政治よりいま政局が面白い
連立の離脱か大臣の椅子か
龍宮へ行かぬ亀には乗りません
ガソリンが上がり瓦礫も運べない
一本松の姿さみしい一周忌
人よりもうなぎの少子化がつらい
ぬるま湯で世界を溶かす由紀さおり
課題吟(「学校」)
小学校の校歌いちばん懐かしい
校則に今も恨みを抱いている
ハローワークよりも確かな維新塾
たむらあきこ
時事吟
七福神の貌してたのにマニフェスト
国難のいまをすっぽりおおう雲
消費税と聞けばサイフが凍えだす
撫でてあげるわけにもいかないし瓦礫
そのうちにうやむやになるだろう除染
課題吟(「学校」)
すこし呼吸しにくい鉄筋の校舎
原石を幾つ磨いてきた校舎(止めの句)
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先生は11句中全句入選。達吟家と称される所以なのね。「頭で作らず、心で詠む」ということをおっしゃっていたが、その意味がこのごろよく分かってきた。さりげなく詠まれているが、すべて川柳。どこかに〈穿ち〉の切っ先がある。あきこは11句中7句入選。課題吟「学校」の選者は新家完司先生。
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