原煮こぼれた愛を拾って老いを生き 丸山 孔平
「(愛を)拾って」に違和感。「老い」という言葉はなるべく使わない方が。
添煮こぼれた愛の記憶に生きている
原よく笑う家族の小さい薬箱 有澤 嘉晃
「小さい薬箱」が曖昧。こういう内容はもっとズバッと。
添よく笑う家族で薬遠ざける
原嫌悪する言葉は躾反吐が出る 林 進
「躾」の中身にもよるのでは。 「嫌悪する」「反吐が出る」は重複。
添躾と言う虐待ヘドが出てならぬ
原思考力時時とぎれ老を知る 薄井 秀子
「思考力」が「とぎれ」にやや無理。ここは「萎えて」くらいで。
添思考力ときどき萎えて老を知る
原幸せの数を指折り日向ぼこ すずき善作
「数」を「指折り」が気になる。
添幸せを数えて緩む日向ぼこ
原いつの間に風化の進むクラス会 柳村 光寛
集まる人数が減ったことを「風化」と捉えたところが面白い。皺を刻み、夫々が老いてゆくことも「風化」か。
添出るたびに風化の進むクラス会
原相性のよいボロ靴で旅に出る 小土井英雄
「で」を「と」に。「ボロ靴」を擬人化。
添相性のよいボロ靴と旅に出る
原古希過ぎて握り鉢巻土砂浚う 岩淵 武
「握り鉢巻」は「ねじり鉢巻き」か。いまの古希は若いので、内容的に印象が今一つ弱いかも。
添鉢巻で土砂も浚っている八十路(やそじ)
予備句
原5倍デーポイント貯めて無駄を買う 谷 てる子
添ポイントは商魂無駄を買わされる
原高齢者 免許更新大思案。 北野クニオ
「高齢者」に具体性を持たせる。
添免許更新へ傘寿の大思案
原ふるさとの宝空海人の情 浅川 静子
「空海」が人名と受け取られる懼れ。
添ふるさとに宝空・海・人の情
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原=原句、添=添削句
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