『文藝春秋』の平成30年12月号に、靖国神社の前宮司小堀邦夫氏が「靖国神社は危機にある」という手記を寄せておられた。昨年アップしたものだが、氏の真意がネットでも少しずつ理解されてきたように思う。その一部、あらためて「A級戦犯合祀」の事情についてもう一度記し、「(あきこ註)」を付けることに。
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靖国神社では、戦後しばらくは厚生省(当時)から送られてくる戦没者身分等調査票をもとに「霊璽簿(れいじぼ)」を作成しましたが、どの方を霊璽簿に入れるか判断する権限はありません。霊璽簿の元になる上奏簿を掌典職にお渡しし陛下にお認めいただくという手続きが今も昔も変わらず続いています。(あきこ註:とすると、A級戦犯合祀前にすでに天皇陛下のご承認を得ていたということになるのね?)
靖国神社が独自に祀った祭神は一柱もありません。何かと取りざたされるA級戦犯の方々の合祀も、国から名簿が送られてきたからお祀りしたもので、当時の筑波藤麿宮司が政治問題化することを案じて合祀を先延ばししていたのを、後任の松平永芳宮司がルール通りにやらなければ、逆に靖国神社が批判されると懸念して行ったものでした。(あきこ註:神社というのは、マスコミが長年周囲で騒いでいてもどうやら弁明もしないものらしい。小堀前宮司がやっと昨年末このように明かしてくださったことで、マスコミも天皇陛下が参拝されなくなった理由について今後いい加減なことは書けなくなるでしょうね)
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(あきこ註:次は、神社神道の立場(教義)からの分祀(ができない理由)について。これも学者でもある前宮司が同手記で明かしてくださいました)
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そんなに(あきこ註:天皇陛下に)お越しいただきたいのなら、靖国神社はA級戦犯の方々を分祀すればいいではないかという意見もあります。
しかし神社神道では、一度集合体として合祀された神霊から、何体かを再度分けるという物理的な変更を加えることはできないと考えられています。合祀祭を経て、靖国神社の御神体である御鏡に神霊が遷ると、すべての御祭神と一体となると考えられているからです。
続きは次回
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長文の前回に引き続いてのアップ、お疲れさまです。
このところのマスコミは単純な二項対立(善玉、悪玉論)ばかりで、ほとほと呆れています。単純な図式は分かりやすい(=俗論は耳に入りやすい)のですが、思考を深めることにはつながりません。むしろ、有害です。思考を停止し、退化させてしまう(=アンチテーゼや違った角度からの論及がアタマに入らなくなる)のです。
勉強になります。
頑張って下さい。
江畑 哲男さま
畏友前宮司の苦悩たるや。
ハッキリとは口にできない、〇室関係のもろもろへの憂慮も抱えて。
いまはひたすら内宮で祈っておられるのではないかと。
頼まれて前々宮司の後を立て直すため、厳しく靖国神社の利権構造にメスを入れようとしたことが、反感を買った面もあると思いますが。
そのくらいしなくては利権構造がどうなるものでもないし。
情けないですね。
元の木阿弥。
学者で詩人、ストイックな面のある方が俗物と相いれるわけがない。
これからあの方の洩らしたことばの重さ(含み)が、少しずつ国民にも分かってくることでしょう。
ありがとうございました。