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2月いっぱいで抄出を終えるため、急いでいます。抄出はそろそろ二千句を超えていると思います。先生の句は、〈本格川柳〉そのもの。いまは川柳を詠むことを〈吐く〉とはあまり聞きませんが、かつては〈吐く〉と言っていたのね。そのことばの実感を先生の川柳から受け取っております。

前田咲二遺句集 平成6年』⓯
莫迦になる本を一冊持っている
新刊書ひもとくように恋繙く
母恋しははの形に雲流れ
勲章を辞退するのも欲だろう
北浜の指が湧き立つ日を待とう
亡母の乳房に顔を埋めたいときがある
米の石選った電気は暗かった
伴走の妻がこのごろよく転ぶ
ホテルの玻璃に遠い木枯らしが揺れる
戦友が一人句友が二人の訃

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