平成30年10月21日(日)。国文祭の当日投句「香り」(田中寿々夢氏選)、《一本のペンからにんげんが香る》で文部科学大臣賞をいただいた。帰りの船のことが気になって授賞式のあとすぐに会場を出たので、選者にもごあいさつできぬままだった。帰宅してから氏にお礼の電話をさせていただいた。
この賞は応募状況(2,103人、15,969句)から言っても、まぐれでいただけたものだと思っているので、当日は実感もなくさして嬉しいというほどのことはなかった。嬉しかったのは、電話での田中寿々夢氏のつぎのことば。
(「二句目(《香気とはこれか白磁の壺が立つ》)も準特選(7句)に採っていただいてありがとうございました」と申し上げると)
「その句と、どちらを特選にしようかと迷ったのですよ」と。これには感動した。当日投句はほぼ800句、単記選のその中である。こういう選者と出会えること、川柳をたたかっていく中での喜びとはまさにこのようなひと言にある。下記は、氏の選評(抄出)。
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特選一 一本のペンから人間が香る たむら あきこ
【評】決して難しいことを言うのではありませんが、「一本のペン」の句語には、作者の思いがはっきりと示されており、人間が「香る」の透明感からは、衒いの無い人間愛が心に響きます。
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下記は、第二次選者岡崎守氏の評(抄出)。
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選考を終えて 岡崎 守
一本のペンからにんげんが香る
一本のペンとにんげんの対比によって、日常を生き抜く姿を、香りにまで昇華させた。川柳の一句によって表現される世界は、いかに自己の想いを内包させるかである。単なる文字の組み合わせだけであってはならない。命のある一句を生み出すために、いかに日本語の美しさを高めるかである。
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さらに下記、一冊の中からあきこの目に留まった10句。(もっとあるんですけどね)
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感電死しそうチャンスのど真ん中 大木加代子
生きていく狼煙を上げる台所 中井 佳子
戦場のシャッターチャンスなどいらぬ 岡田 薫
引き際の美学を猿も持っている 永石 珠子
三猿のどれもストレスためている 住田勢津子
星空の向こう解答欄がある 高瀬 霜石
くしゃみした途端に解けた蟠り 板垣 孝志
私がゼロになるまで続く旅 尾形 尚武
黒髪をなびかせ汽笛こだまする 坂本 加代
一筋の煙が天と地を繋ぐ もり ともみち
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おっと、もう更新をされておられましたか。(こちらの分のコメントは、またあとで。)
昨日の番傘本社句会番付、興味深く拝見しました。(作成:上野楽生? 楽生らしいデスね)
懐かしい名前がたくさんありましたね。
残念ながら、前田咲二先生とは親しくお話しする機会がありませんでした。若い頃から大阪へは行っている方だったのですが、……。残念です。
上記文で、(作成:上野楽生? 楽生兄らしいデスね)
「兄」が抜けちゃいました。失礼しました。
江畑哲男さま
残念ですね~。
あの時代を懸命に生きた、海兵スピリットのようなものをさいごまでずっと持っておられました。
戦後は、がっかりすることが多かったのじゃないかと。
憂国の士、というところがあって。吉田わたるさん(瓦版同人)などとは肝胆相照らすといったところがあったのではないでしょうか。(わたるさんは、あきこの代わりに瓦版会長としてあきこが推薦したお一人。でも体調のことがあったのね)
あきこに〈よみうり時事川柳〉欄を引き継がせようとしてくださったことを、(結局お受けできなかったけれど)いまでもとても感謝しているのです。
十年間も交通費と同人費の半分を自腹を切ってくださり、期待し続けてくださったのにと。
でも、現代表のチンピラ的恫喝とイヤガラセには萎えてしまったのね(笑)。
先生は本物の男、でも飄々として冗談が好きで。
やさしくて、器があって。
1926年生まれ、うちの父と同い年なのね。
哲男先生とは、かつて瓦版に来られたときに写したご一緒の写真が残っていますよ。
国分祭最高賞おめでとうございました!!!
さすがさすがのあきこさん~
私もいつにない呼名が出来ました。
席も偶々前後していてご縁がありますね(^^)
嬉しい大会でしたヽ(^o^)丿
加代さま
>黒髪をなびかせ汽笛こだまする
黒髪が煙、汽笛との二物衝撃はどの選者でも採ってしまうでしょう。
若い選者は、分からないかもですが。
最近の句を読ませていただくと、だんだんうまくなってこられたんじゃないかなと思うのね。(失礼な言い方、ゴメンね)
いつまでもある命じゃないので。(いつもそれが頭にあるのね)
起きたらまず前田先生の句を抄出。
2月末までに一応のかたちをつけられるようにがんばっています。
できたら、今年はそちらの方にも出かけたいのね。
隠岐の島に吟行で行くので、そのとき近くで大会があれば会えますね~。(*^^*)v