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※時間がないので、少々急いでまいります
前田咲二遺句集 平成14年』【29】
探しつづけて空洞に辿りつく
満天の星が囁くから 乾く
宴半ば 味方の数を読んでいる
情報の鎖で首をつながれる
そのときはパートの首を切ればいい
生活のレベルを流す換気扇
頑固くらべなら嫁はんにかなわない
夫婦別姓 笛を半音下げて吹く
コンビニのおかずトレーのままで出る
家内からあなたと呼ばれると縮む

たった一度のしくじりが尾を引いている
雪ふわりふわり訃報がまた一つ
天国に愛の割り符を置いてある
どの宮に吊るした絵馬のお陰やら
互角の切っ先が炎を上げている
別の男が左手を引っ張っていた
ポケットで怒りを握りしめている
遊ばれているなと思いつつ遊ぶ
遊びならわたしに聞けという 男
回り道してきた奴が逞しい

夫には松阪牛と言うておく
大空をいま響かせている夕日
闘犬を飼い軍鶏を飼い 人嫌い
妻の気配察して先に行くトイレ
大正の多感が溶けている句集
縮小コピーわたしの罪が消えるまで
雪解けの軒下 闇を溜めている
竹筒に百円入れて買う野菜
火に靡き風に靡いて生きている
弁償してほしいと思う株の損

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