『前田咲二遺句集 平成12年』【18】
脇道にそれた男が光り出す
パントマイムのおしゃべりに酔うている
かあさんの無駄に大きな愛がある
次の世もめぐり会いたい友ばかり
ぼくもよくぼったくられた若かった
禁煙ビラの下でたばこを吸うている
舌の上で転がしている捨て台詞
ビールの味忘れたトラのユニホーム
私の知らぬ自分があるカルテ
好きでんがなとめんどくさそうに言う
女に生まれたいと思ったことがない
河内弁で妻がわたしをこき使う
出ていきなはれとときどき妻が言う
少年兵を語ることばが熱くなる
もう一度だけと自分をまた許す
木と語り 竹と語って直指庵
ピエロの横を通って行ったのはピエロ
約束を二十一世紀へ結ぶ
先頭に立ち胃ぐすりを飲んでいる
お客さん干支とお歳が違います
違反切符 渡す婦警の目が笑う
竜宮に何か忘れてきたようだ
家の中でぼくが余っているようだ
いま青く塗っているのは新世紀
恥を知る男に川が深くなる
青信号になるまで待ったことがない
こみ入った話 畳の部屋を借る
万華鏡 男とは何 女とは
もしお客さん運賃はまだですよ
ぼくが怒鳴ると妻は三倍ほどわめく
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先頭に立ち胃ぐすりを飲んでいる
青信号になるまで待ったことがない
穏やかそうに見せていた咲ニさん、正体はこれだったんでしょうね。
昌紀さま
お久しぶり~。
生きていたのね~。(失礼!)
(*^o^*)
先生は穏やかで、とっても優しかったのね。
でも、責任感は強かったから、八十歳から十年間の激務をひたすらこなされたと思います。
「いつどこにいても楽しく、な」と、昭和の苦難の時代を越えてこられました。
器の大きな先生だったなぁと、いまにして思うのね。
句も、いろいろあって幅が広いのね~。
(で、ちゃんと毎日野菜を食べている?)