言葉の遅かった息子に、発語を促すため幼児の頃ピアノを習わせていた。1年余り教室に通って、あとは私がついて消音の電子ピアノでバイエルや唱歌などを弾かせていた。4年生頃から学校の先生に頼まれて、入学式や卒業式のピアノ伴奏をずっと引き受けていたようである。
「習ってもなかなか弾けないのに、習わないで弾けるんやね」と先生方に羨ましがられた。5年生から本格的に習い始めて、習う先生も次第にグレードアップ、日本でも屈指の音大の教授に師事。才能を惜しまれたが、その後経済的な理由で中学3年生迄でやめることに。本人にも私にも深い心残りはある。
息子は国立大学、大学院まで奨学金で進み、いまは東京在住、ITシステムエンジニアをしているが、ときどき借りてピアノを弾いているらしい。目を閉じると息子がよく弾いていたベートーベンの「月光ソナタ」が聞こえてくるような気がする。
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ニャン様
なにか泣けてきそう…
ははひとりこひとり、せつないですねえ。
でも、息子って(私も息子しかいない)心底母を思ってくれていますね。自分が女だから分かるのですが、娘はからっと母を想うように感じます。
息子さんのピアノ、私も聴きたいです。
芸術の 秋 ですね。
たかこさま
はい、凄いピアノでした。(親が言うのもなんですが)
高校生の頃、学校の担任から電話がありまして、文化祭の練習(?)にだったか「息子さんのピアノを聴きにきて下さい。皆黙って聴いていますよ」とのこと。
凄まじい、ジャズ(?)のようなものを弾いていて、騒がしかった講堂の中がシーンと静まり返るんですよ。
教えていただいた音大の教授が「東京芸大に行くなら費用を(一部?)出すから」とまで言って下さったんですが。本当に残念でした。
あきこさま
「目を閉じるとベートーベンの月光のソナタ」・・・なんと羨ましいことでしょう。、あきこが「凄いピアノ」おっしゃる、息子さんのピアノの基礎指導をあきこさんがされたということにも感動しました。とても素敵なお話をありがとうございました。
田村ひろ子さま
コメントありがとうございます。
いつか防音装置つきの家でたまにピアノを聴かせてくれたら、と思いますが…。なかなか、そういうことは夢で終わるでしょうね。
いまの仕事も好きでやっている(と思います)ので、まあいいかと思って。でも、アルバイトにホテルとかで弾かせてもらったらよいと思います。いろんな人の来る場所でなら、誰かが見いだしてくれるでしょう。
結局は実力なのですから、二刀流で生きたらよいと思います。